2025年9月10日

いくつになっても地域に貢献できる人生

  • 本部スタッフ
  • 本部・海外事業部のグラゼンです。

    もう9月だというのに、東京の真昼は40度近くにもなります。そのような中、灼熱の太陽の下で働くのはとても厳しく、命に関わることもあると思います。救急車も猛暑による熱中症で倒れた人々の救助に追われているそうです。救急、医療関係者の皆さんや、建設作業員、配達員、農家さんなど、日常的に屋外で働く方々への尊敬の念がさらに深まりました。私自身も、巡回指導で技能実習生を訪問する際には、暑さ対策と水分補給のために、頼りになる日傘と水筒を必ず携帯しています。

    先日、介護の技術実習生(インドネシア出身)2名を訪問しました。施設は都内ですが、本部から電車とバスを乗り継いで、片道約2時間かかります。幸い、オイスカ会員の西湖さん(私は西湖先生と呼んでいます)が、施設までの送迎を申し出てくださいました。先生のおかげで移動は楽になりました。

    西湖先生は、さまざまな面からオイスカを長く支援してくださっており、先生が本部にいらっしゃるたび、その存在が事務所の空気を明るくしてくれると感じます。首都圏で実施する「森のつみ木広場」や、チャリティバザーなどのイベントでは、ボランティアとして時間を割いてくださいます。

    西湖先生(左奥)は、「森のつみ木広場」の実施にたくさんの協力をいただいています

    また、私の出身国でもあるフィリピン、特にアブラ州やイロコス州での植林活動にも何度も参加してくださっています。2016年に同国で開催された「子供の森」計画の25周年記念式典は、先生について深く知る機会となりました。私たちに共通する点の一つは、オイスカアブラ農林業研修センターのデルフィン・テソロ所長が掲げるビジョンを共に尊重し、支援していることです。

    私はこれまでの大人になってからのほとんどを日本で過ごしたため、地元の人々、特に日本のご年配の方々と接した経験が人生観に影響を与えていると思います。日本のお年寄りは年齢にかかわらず、常に地域社会に貢献しようと心がけていることに気づきました。昼夜を問わず、地域をパトロールするお年寄りの姿をよく見かけますし、事務所の窓からは、横断歩道で小学生の安全な通学を見守る方々の姿もよく見ます。

    私は西湖先生や地域を見守るお年寄りのように、社会に貢献し、深く意義ある人生を送りたいと願っています。

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