2025年8月20日

出張レポート1 はじめましてのバングラデシュ

  • バングラデシュ
  • 本部スタッフ
  •  本部・海外事業部林です。
     6月23日から7月5日、バングラデシュに行ってきました。

     オイスカ職員歴32年目にして初のバングラデシュ。

     過去30数年、同国について見聞きしてきた報告や報道などから知る様子は、正直なところ、決して好もしいものばかりではありませんでした。現地に赴いたことはなくても、私自身が関わっていた仕事の中でも同国で起こるさまざまな出来事や来日したバングラデシュ人研修生や関係者らによる行動で、マイナスの影響を受けることも多々ありました。

     世界有数のデルタ地帯であり、サイクロンなどの自然災害の被害も大きく、最貧国のひとつに数えられるバングラデシュには、海外からの援助が常に入っており、その様は「NGOのデパート」と呼ばれることも。私がオイスカで働き始めた1990年代は、多くの日本のNGOがバングラデシュにスタディーツアーを派遣しており、オイスカもマングローブ植林プロジェクトへのボランティア派遣を積極的に行っていました。
    そして、この国のことを思い浮かべるときに必ず思い出すのは2016年に起きた痛ましいテロ事件。実は日本人犠牲者の一人が、小中学校の後輩の女性でした。挨拶を交わす程度で、特段親しい間柄ではなかったものの、大きな衝撃を受け、常にこの国についてまわる印象のひとつとなりました。

     このように、どちらかというとネガティブなイメージが強かったバングラデシュの2週間の出張で抱いた印象は……「思った通り、いや、イメージのさらに上をいく国」というもの。ただ、それが嫌だったかと言えばそうばかりではなく、ゴミだらけで不衛生、交通ルールが全く守られない、どこにも人があふれ、混沌としている……そんな街の様子があまりにも日本と違い過ぎて、あまりにも無秩序な様子が逆に楽しく愉快なものに感じられ、とても興味深く、また必ず来たいと思って帰ってきました。

     政治情勢的な面やお国柄の面で、業務を進める難しさはいたるところにありながらも、オイスカでは研修センターの運営、マングローブ植林プロジェクト「子供の森」計画などを行っています。そうした活動の進捗報告とあわせ、初めて訪れたバングラデシュで私が興味深く感じたあれやこれやをご紹介していきます。

    「子供の森」計画参加校も視察。校庭に大きな木が育っていました!

    ➡出張レポート2へ続く

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