オイスカ本部・人材育成担当のグラゼンです。
マレーシアからの技能実習生3名と交わした会話を紹介します。今年7月の日本語試験に向けて、オンラインで何度か日本語の授業を行いました。彼らの配属先の会社で一度だけ会ったことがありますが、彼らの勤勉さと機転の良さを、担当の方が高く評価されていたのを覚えています。
ここ数十年、ワークライフバランスが重要視されていると、どこかで読んだことがあります。健康的なワークライフバランスは、健康や人間関係にとって重要なだけでなく、その人の生産性やパフォーマンスを向上させることができるようです。月1回の巡回指導の際、技能実習生にオフの時間は何をしているか聞いています。「同じ国の研修生と一緒にいる」と答えた人もいれば、オフの間はずっと休んだり寝たりして過ごす人、「日本人の先輩と一緒にいることもある」と話してくれた人もいました。
会社の方はどのように優しく接してくれているか、というフォローアップの質問に対しては、それぞれ以下のように答えてくれました。
1. 休養日に外出すると、日本の先輩たちが「体が痛くないか」「顔色が悪いけどどうかしたのか」「イスラム教徒として、お祈りは終わったのか」と心配してくれるたびに、嬉しくなりました。
2. アパートまで送ってくださったり、外食したり、よくご馳走していつも親切にしてもらいます。
3. 先輩が私をカーサーキットに連れてきてくださり、先輩が車をドリフトさせている間、隣に座らせてもらいました。とても素晴らしい体験でした。
また、2月の頭に北海道で3日間、雪まつりを見たり、スキー場でスノーボードをしたりした楽しい体験や、滞在中に地元テレビ局のインタビューを受けたことについて話してくれました。
彼らの話を聞きながら、マレーシアの研修生は、仕事以外でも手を差し伸べて導いてくれる先輩がいて幸せだと思いました。同僚たちのこうした行動が、彼らに観光地だけでなく、もっと深いレベルで日本を見て、体験し、理解する機会を与えているのだと感じました。
現地の言葉を学ぼうとする彼らのハングリー精神は、言葉の壁を克服する良い原動力になっていると個人的に信じています。日本語の知識があれば、仕事の指示を理解し、自分の考えを表現し、同僚だけでなく、日本人の人々と容易にコミュニケーションをとることができます。
マレーシアの研修生と同じように、他の外国人研修生にも、日本人の同僚や友人を通じて、地域社会への巻き込みや地元の人々との交流の機会が与えられることを願っています。そうすれば、日本を楽しみ、日本の文化や伝統にもっと触れることができると思います。