こんにちは!1月までインターンをしておりました、田中千聖です。
2/13~2/16に「海岸林再生プロジェクト」の活動に参加してきました。オイスカに出会って多くのイベントに参加させていただきましたが、今回もたくさんの学びとすてきな出会いがありました!
プロジェクトについて
まずこのプロジェクトについて少しだけ説明させてください。
東日本大震災の津波によって青森県から千葉県にかけて海岸林も大きな被害を受けました。中でも宮城県は最大の被害規模に。オイスカは、震災直後から宮城県名取市の海岸林を再生するべくプロジェクトをスタート。2020年に植栽を終え、現在はクロマツ林の保育・管理の段階に入っています。
活動の様子
今回はボランティアの皆さんと間伐作業を行いました。自分の背丈を超えるほどの松を切り、運び出すという作業はとても体力が奪われるものでしたが、活動を終えての一番の感想は「楽しかった!」の一言です。私は鋸を握ったことすらも無かったのですが、「手つきが慣れてきたね」「上手くなってる」と優しく声をかけて下さるボランティアの方も多く、活動自体を楽しむことができました。
切った木を運び出す作業。
木の高さは背丈以上あることも!
学びと感想
学んだこと、考えたことはここに書ききれないくらいありますが、大きく分けると以下の2つです。
- 海岸林の知識
「なぜクロマツを植えるの?」「なぜ盛り土が必要なの?」「盛り土の土はどこから?」と参加する前は知らないことばかり。オイスカスタッフの方や、何度も活動に参加されているボランティアの皆さんのお話を聞くことで、これらの知識を得ることができました。全てに大切な意味があり、専門知識の大切さを実感しました。
また、「植林して終わり」ではない大変さを身を持って感じました。豊かで活力のある場所にしていくためには、何十年単位の長期的な取り組みが必要であり、そのためには私たち世代の参加が不可欠だと思いました。
- 復興支援において大事なことって何だろう?
皆さんは何だと思いますか?答えはたくさんあると思いますが、活動に参加してみて「町を愛し、人を愛する」ことではないかと感じました。この活動中、心の底から活動を楽しみ、生き生きとしているボランティアの皆さんの姿がとても印象的でした。そんな皆さんを見て、海岸林が、この町が、ここに集う人たちが大好きなんだなと思いました。形に残る成果をすぐに求めてしまいがちですが、きっとそれ以上のものが復興には大事なんだと実感することができました。
最終日のお話
最終日は海岸林の活動はなく、ボランティアの方がご厚意で石巻市へ連れて行ってくださいました。とても楽しく充実した1日でした。本当にありがとうございました!!
震災遺構になっている「門脇小学校」をメインに訪れました。この小学校は、津波火災による被害状況を残す唯一の震災遺構です。教室のいすや机が当時のまま、黒焦げの状態で残っており、言葉を失いました。また、先生や子どもたちがどのように避難したのかも知ることができました。自分だったらどうしただろうと問いかけると同時に、常に最悪を想定すること、過去の災害から学ぶことの大切さを痛感しました。私自身、大学で災害に関することを専門に学びたいと考えているので、より一層勉学に励みたいと身の引き締まる思いでした。
震災遺構となっている門脇小学校
当時のまま残る校長室
この4日間でたくさんの学びを得ることができました。オイスカの皆さん、ボランティアの皆さん、本当にありがとうございました!また必ずこの場所に戻って来たいと思います。
(学生運営のインスタグラムにも感想など載せています。見ていただけると嬉しいです^^)