啓発普及部の鈴木です。
12月は 寄付月間 !「欲しい未来へ、寄付を贈ろう。」
寄付があたり前にある世の中になるために、企業やNPO、大学、行政などが協力して寄付を呼びかけるこの12月。
先日、ふと思ったことがあります。
住んでいる地域に子どももおとなもおじいちゃんおばあちゃんもみんな気楽に集える場所があったらいいな・・・これって寄付で叶えられるんじゃない!? 地域でこのような活動をしているNPOなどに寄付すれば実現が近づくよね。仲間を増やせば実現できるよね。確かに、寄付って「欲しい未来を手に入れる」手段でもあるな。
オイスカは、みなさんからのご寄附で成り立っています。「住み続けられる未来」を実現して欲しいと願う人たちの気持ちを少しも無駄にしないようにしなければ!
寄付月間にあわせ、スタッフに「寄付の思い出」を聞いてみました。
<その1>「寄付してもらうのは本当に難しいと実感」 (ニックネーム:ハニワ 30代)
はじめての寄付は、赤い羽根の共同募金だったと思います。
親からもらった何百円かを握りしめて募金箱に入れたのを覚えています。赤い羽根をもらって喜んだ記憶があるので、保育園の頃だったのかなと思います。
小中学生くらいの時は、お小遣いで文房具を買ったおつりをレジ横の募金箱にじゃらじゃらっと入れていた記憶があります。おつりなので大した額ではないと思うけど、「困ってるのかな~役に立てたらいいな~」という気持ちで入れたのだと思います。募金箱には、大人たちが入れただろうお札も入っていて、少ない金額で申し訳ないなと思った記憶があります。寄付先には、国内で取り組む団体のものが多くて海外はあまりなかったように思います。
大学生くらいまでは、寄附の手段が募金箱に入れるくらいしかなく、あまり身近ではありませんでした。銀行振込はできなかったし、ネットで気軽に寄付できるようになったのはここ最近で、大学生くらいの時にはなかったですが、最近は寄付しやすくなっていると思います。
寄付の思い出で思い出すのは、大学時代のこと。
大学の時に国際協力を学ぶゼミに所属しました。地域のイベントに出展してカンボジアに本を贈るために寄附や本の寄贈のお願いをしました。その時、寄附してもらうのは本当に難しいなと実感したのと同時に、わかってもらえるよう話す難しさや寄附してもらった後の報告の方法も考えておかなければならないと感じ、いろいろと反省が多かったです。
苦労はしましたが、カンボジアのとある小学校では、図書館自体は真新しいものの、当時本がほとんどなかったので、本の寄贈は喜んでもらえたと思います。
本の寄贈だけでなく、日本の学校とカンボジアの学校を繋げたくて、日本の学校で「カンボジアに本を贈ろうプロジェクト」の説明をし、カンボジアの生徒に聞いてみたい質問を募り、現地で実際に聞き、日本の学校にフィードバックするということもしました。今はZoomで直接、話ができますけどね。
<その2>「ただ募金箱を持っているだけだった50年前の街頭募金」 (三谷)
1980年当時、オイスカは、戦争や革命ではなく産業をつくるために青年の力を発揮できるようにとの思いで、国連に「国際青年年」の制定を提唱しました。1985年に採択され「国際青年年」が制定されました。
これを記念して、オイスカでは「苗木一本の国際協力」として街頭募金を始めました。
当時、奈良に住んでいましたが、おばあちゃんに大阪に連れて行ってあげるからと言われてついて行ったら、募金箱を持ってここに立っていなさいと言われて街頭に立ちました。
私のおばあちゃんは、オイスカの活動を理解して、活動を広げるためにボランティアとして活動していました。
恥ずかしさが先にたつ中学生の頃だったので、周りの人が「募金おねがいします」と言っている中でも、私は言えずに、ただ箱を持って立っているだけでした。
それでも、
「ごくろうさまです」
と言っておばあちゃんが募金をしてくれたのです。今だにこの光景は忘れることができません。
他にも、募金をしてくれる人はたくさんいました。
当時、関西には「ボランティア」や「チャリティー」なんて言葉はなかったように思います。「儲かりまっせ。ぼちぼちでんなー」という、儲けてなんぼの社会でしたから。
その時、人の善意とはこういうことなのか、良いことをしていると思ってくれればお金を出してくれる、それは金額の多い少ないではなく、人として大事なことをこの街頭募金で教えてもらったような気がします。
こうした人のおかげでオイスカは成り立っていると今でも思っています。
寄付ひとつとっても人によって思い出やドラマがありますね。
ちなみに私の寄付の思い出は、小学校の時に児童会で(何のための募金だったか忘れましたが)、朝早く学校に行って募金箱を持って昇降口のところに立っていたことです。その時の気持ちを思い出せないのですが、大きな声を出して募金を呼びかけていたことだけは覚えています。
寄付がみんなの身近になるといいな。
あたたかい気持ちが広がるといいな。
受けてきた恩を未来に送る「恩送り」ができるといいな。
イルミネーションが街を彩る12月、みんなが幸せに暮らせる社会になりますように!
オイスカでは「2024オイスカ冬募金」を実施中です!
「住み続けられる未来」を私たちの手で創りましょう! (画像クリックで専用サイトに遷移します)