2024年11月27日

「箸とらば」第16回 インドネシアでオイスカの活動を支える研修生OBの存在

  • インドネシア
  • 研修生OB・OG
  • みなさん、こんにちは! 本部・海外事業部の武原です。毎回、私が体験したことを「箸とらば」と題して発信しております。今回のテーマは、「インドネシアでオイスカの活動を支える研修生OBの存在」です(前回のブログはこちら)。

    先日、オイスカ職員向け勉強会「オイスカアカデミー」が開催されました。今回は、駐在員としてインドネシアで20年以上も活躍してこられた中垣さんにお話ししていただきました。

    オイスカ研修生OBについて話す中垣さん

    インドネシアにはスカブミ研修センターカランガニアル研修センターの2か所に研修センターがありますが、中垣さんによると両研修センターでの研修修了生の数は7500名にのぼるそうです。このうち、日本の研修センターで研修した研修生の数は580名以上いるそうです。現地では、ローカルOB(訪日研修は受けていない研修生OB)もスタッフとしてたくさん活躍されており、今回はその方たちの現在を紹介していただきましたので何人か紹介します。

    • アニさん

    スカブミ研修センター24期生として、2006年に研修を修了しました。研修修了後はCFP(「子供の森」計画)調整員として活躍されていましたが、結婚を機にしばらくオイスカ活動からは離れていました。その後CFP調整員に復帰され、いくつかの学校で「子供の森」計画を展開されていました。その内の学校の1つに環境教育担当の教員としてスカウトされ、現在教員をされています。学校では、「子供の森」計画を展開するとともに、エコクラブの生徒たちと一緒に多彩な活動を行っているそうです。昨年には、「子供の森」親善大使に同行して日本に来日されました。

    • トラニさん

    スカブミ研修センター18期生として、2000年に研修を修了しました。2002年から、マングローブ植林プロジェクト調整員として活躍されています。本業は漁具販売店を経営。彼が担当した地域は貴重な生態系を持つ環境になり、インドネシア政府から保全地域に指定されていましたが、近隣で開発が進みその環境が失われつつあります。保全地域にはインドネシア国内から大学生が調査に訪れるため、その対応もトラニさんがされています。また、トラ二さんは、インドネシア政府から漁業分野と環境分野で表彰を受けています。

    • ショレさん

    ボゴール研修センター(スカブミ研修センターの前身)13期生として、1995年に研修を修了しました。現在は、オイスカ・パティ(OB会)代表として活躍されています。普段は、インドネシア・パティ県海洋漁業局の部長をされています。

    左がショレさん
    • アチョンさん

    スカブミ研修センター20期生として、2002年に研修を修了しました。2005年からマングローブプロジェクトの調整員として活躍されています。普段は、自営業を営んでいて淡水魚の養殖をされています。

    • スマルヤントさん

    カランガニアル研修センター7期生として、1991年に研修を修了しました。元々カランガニアル出身だったスマルヤントさんですが、修了後は助産師として政府機関で働く奥さんの転勤に伴い、マドゥラ島へ引っ越したためしばらくオイスカから離れていました。転機が訪れたのは2009年。オイスカがマドゥラ島でマングローブ植林を開始することになった時、彼を探し当て活動に参加してもらえるようになりました。そして、2014年からはCFP調整員として活動されています。CFPでは、21の活動校の内15の活動校を担当しています。普段は、運送業をされています。

    • アリファンディさん

    スカブミ研修センター21期生として、2003年に研修を修了しました。2009年からマングローブプロジェクト調整員として活躍されています。2009年以前はCFP調整員としても活躍されていました。普段は、小学校の先生をされています。

    中垣さんは勉強会の中で、「今回紹介したOBの方々を含めて、オイスカ研修生OBはプロジェクト受益者の方たちや地域の人たちにとても信頼されており、地元政府からも注目されている。特にマングローブは「マングローブはオイスカ」ということで、マングローブプロジェクトの調整員を通して植林活動が展開されている。」と語られました。また現地でのオイスカ活動が途切れることのないように、「OBの方々が地元の若者に活動の魅力を伝え、活動の仲間を増やす人材育成にも精力的に取り組んでくれている」と次世代への継承についても語ってくださいました。

    オイスカの理念をプロジェクトを通して具現化できるのは、こうした長年に渡り培われた実績と深く根付いた信頼を、たくさんのオイスカ研修生OBの方々が繋いでいってくれているからだと知ることができました。中垣さん、貴重なお話をありがとうございました!

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