オイスカインターナショナル事務局長の木附文化です。
10月9日(水)、2024オイスカ国際理事会が東京で開催。理事会後の10月10日(木)〜12日(土)、海外からの出席者のうち22名が参加し、静岡・浜松訪問ツアーが実施されました。
前回は理事会の様子をお伝えしましたが、今回はそのツアーの様子を紹介します。
香港、インド、マレーシア、メキシコ、フィリピンの22名が、10月10日、11日のツアープログラムで、月光天文台やオイスカ開発教育専門学校、久能山東照宮などを訪問し、またオイスカ創立者や中野良子前総裁のお墓参りや、静岡県知事の表敬訪問を行いました。このプログラムを通じて各所を巡り、オイスカ活動の原点、教育活動、静岡の文化歴史を学び、また静岡県知事にはオイスカ活動の広がりを報告することができました。
オイスカの創立者が設立した月光天文台は、静岡県函南町にあり、オイスカ活動、農業開発と宇宙の働きの密接なつながりを学ぶ場として公開されておりますが、参加者は施設を見学し、併せて展示してある地学資料館の化石などを見て地球の歴史を学び、歓迎のために特別に参加いただいた地元函南の町長、前町長と懇談しました。
浜松のオイスカ専門学校では、職員、学生と懇談し、これまでの歴史の中でオイスカ活動の中枢を担う人材を育てた学校であること、オイスカ活動の「土から離れない」視点を基本として若者を育成する教育機関であることなどの説明を受けました。時代に合わせ、オイスカ専門学校は進化し、より意義深いオイスカ活動を支える人的資本を育成する教育機関として来年度からオイスカ・アグリ・カレッジと名称を変更します。特に農業の技術を学び、オイスカの国際協力活動に参加する人材を育てる目的を鮮明に打ち出すことを図ります。
静岡県知事の表敬訪問は、知事の大変忙しい時間を縫って11日午後1時より20分ほど行われました。海外からの訪問者代表として挨拶したオイスカ・インターナショナル副総裁のアロック・シンハ氏は、日本に着いてすぐに妻の荷物がなくなったがあくる日ホテルに届けてもらったこと、係官が中身をチェックした形跡はあったけれども何も失くなっていないことに感激したこと、9日に開かれた国際理事会で各国のオイスカの成果報告に刺激を受けたこと、静岡には世界でも有名な大企業がたくさん生まれていること、そしてそのようなものつくりの会社がさらに自分たちの友好国に直接投資することを期待しているなどを話しました。
久能山東照宮では、徳川家康にまつわる宝物を見学し、説明をしてもらって、日本の歴史の一端を学びました。夕方の静岡駅近くで開かれた懇親会では、オイスカ静岡県支部の落合偉洲会長(久能山東照宮前宮司)から徳川家康の精神を説明してもらいました。久能山東照宮は、当時の最高の技術と芸術をもって造営されたといわれ、国宝に指定されています。
今回の静岡ツアーでは、県内のオイスカ活動の関連施設を複数訪問し、関係者と懇談をすることができました。ツアーを通じて、参加された国際理事の皆さんには、改めてオイスカ活動の意義を再確認してもらう機会になったと思います。
今回の静岡ツアーでお世話になった皆さま、訪問の調整など行なって頂いたオイスカ静岡県支部の内山事務局長に、こころより御礼申し上げます。