オイスカ海外事業部・人材育成担当のグラゼンです。
これまで、海外事業部でフィリピンなどの海外事業を長く担当し、その後、啓発普及部を3年間経験しました。この4月から人材育成の担当となり、技能実習生関連の仕事をすることになりました。チームに貢献できるよう、学ばなければならないことがたくさんあります。
まずは、4年間、技能実習生に関わってきた同じ人材育成担当チームの吉岡さんが巡回指導する際、千葉県内の受入企業を中心に何度か同行しました。
オイスカは監理団体として、主に受入企業と技能実習生の双方を指導・サポートする役割を担っています。巡回指導訪問は初めてではありませんが、技能実習生を受け入れている企業数社を担当することになり、企業担当者と技能実習生の両方と接することにプレッシャーを感じています。正直なところ、双方の言っていることをきちんと把握しないと、トラブルになりそうで怖いですが、仕事そのものはやりがいがあります。
人材育成担当になり、企業訪問の機会が増えました。訪問の際には、働いている人たちの雰囲気や仕事環境も見ることができ、企業文化が垣間見られて面白い部分がたくさんあります。また、ニュースでしか知ることがなかった日本の「人手不足」を肌で感じる機会にもなっています。介護関係の企業を訪問した時は、人手不足の深刻さをひしひしと感じました。この仕事を通じて、日本の社会をさらに理解する機会にもなっています。企業訪問の機会が増えるほど、学ぶこともさらに多くなるだろうとやりがいを感じます。
先日、吉岡さんと啓発普及部の藤目さんと一緒に、5年間の日本での技能実習を終えて帰国予定の技能実習生を訪問しました。お二人とも、以前は他の会社で働いていて、定年退職後にオイスカに入職されました。
吉岡さんとの会話で私が学んだものは、「報連相(報告・連絡・相談)」の重要性を再認識させられたことです。吉岡さんは、訪問指導の結果を他のメンバーに簡潔に報告することを心がけています。
一方、藤目さんは、マレーシアやフィリピンの技能実習生と日本企業をつなぐきっかけのような存在になれたことに喜びを感じているようです。そして、日本側がもっと柔軟に技能実習生と接することが大切だと話していました。さらに、藤目さんは、リーダーを作ることの重要性を強調し、仕事の内容にかかわらず、自分たちの貢献がどれほど意味のあるものかを理解し、自分たちのしていることに誇りを持つことが大切だとおっしゃっていました。
個人的には、担当者のさまざまな視点から技能実習制度の内容が少しずつ分かってくるのが嬉しいです。また、技能実習生だけでなく、受入企業の経営者やスタッフの方々の視点も知ることができるのもとても楽しみです。