啓発普及部の鈴木です。
ファンドレイジングを担当している私は、具体的には、夏と冬の季節募金や広報ツールの作成、ホームぺージを見てくださる方を増やす策を考えたり、新しい記事を掲載したりもします。職員への情報発信や内部啓発なども担当しています。
夏募金と冬募金の合間の今は少し手が空く期間。去年は、リーフレットの作成とご寄附を募るランディングページの作成をしていたっけなあ。1年前のことですが、もうずいぶんと時が経っているような……歳を重ねると1年が早いというのはその通り。
今年は、オイスカ初のクラウドファンディングに挑戦しています。
➡(『森を守ることは、生活と文化を守ること。タイの森再生プロジェクト』)
クラウドファンディングといえば、去年の秋に「地球の宝を守れ」と、国立科学博物館が実施したものが記憶に新しいですね。ニュースにも大きく取り上げられ、56,584人から9億円が集まりました。日本には寄附文化がなかなか根付かないと言われることがありますが、ファンドレイザーの私としては、寄附マインドがある方がこんなにも多くいるのだと嬉しくなりました。
国立科学博物館の例をみると、クラウドファンディングのサイトに出せば自然と寄附が集まるように思ってしまいます。でも、実際はそんなに簡単なものではなく、おそらく、この科博ですら、プレスリリースやこれまでご縁のあった方などに広報をされ、スタート当初にこの方々がご支援くださったからこそ、9億円まで達したのだろうと思います。
私のファンドレイジングの師匠は、ある野球場で大谷翔平選手が試合をするとしても、広報しなければ誰も集まらないのと同じで、まずは知ってもらわなければ誰からも支援は集まらないと言います。
さらに、にぎわいのないところに人は集まらないともいいます。
確かに、知らない土地でラーメン屋さんが2軒ならんでいたら、お客さんが並んでいる方を選びますよね。クラウドファンディングも同じで、ある程度にぎわっていないと、たまたま見つけてくれた人は支援しようと思わないですよね。
オイスカでは、最初のにぎわいを創るために、クラウドファンディング開始初日にオンラインイベントを開催しました。
沢が枯れてしまった深刻な状況だけれど、見ている人の気持ちを重くしたくない、楽しかったと思える内容にしたいと、タイ駐在員の春日さんの考えから、楽しい内容になっています。
私が、春日さんさすがだわ~と感心した場面がこちら↓
(左が春日さん、右下はマイチャルーン村のおばあちゃん、右上は北タイを担当するオイスカスタッフのソンポンさん)
タイではソンクラーンの時に石灰を水でといたものを顔に塗りあう習慣があるそうで、おばあちゃんたちになされるがままに塗られ、この顔に!
よく見ると、おばあちゃんたちは頬に控えめに塗ってるだけ
森づくりのプロジェクトが始まったばかりだというのに、この距離感はさすがだなと感心しました。「地域に根差し、住民の『良くしたい』を尊重するのがオイスカのモットーです。日本人で、しかもバンコクから来ているとなると心理的距離があるはずですが、そんなものは少しも感じませんでした。
きっとこのプロジェクトは成功すると予感させる一コマでした。
春日さんの素敵な顔ができあがるまでは、こちらのアーカイブからご覧ください。
■森を守ることは、生活と文化を守ること。タイの森再生プロジェクト~オイスカ・オンラインイベント2024~【アーカイブ60分】 OISCA Japan
クラウドファンディングのサイトはこちら(画像クリックでサイトに遷移します)
現在、87人の方から、1,405,000円のご支援をいただくことができました。ご支援くださいましたみなさま、ありがとうございます。
目標金額まであと59.5万円です。
私も個人で支援をしましたが、顔の見える支援っていいなと感じています。
支援した人と、森づくりをする村人が「人」と「人」でつながる。勝手にマイチャルーン村に知り合いができた気でいます。
マイチャルーン村での森づくりプロジェクトの関連ブログはこちら
■ 2023年9月22日 メコン川近くの村からの悲鳴「沢の水がなくなった」新規プロジェクト@タイ
■ 2024年4月8日 何としても北タイの森づくりプロジェクトを成功させます。でも資金が……