タイ駐在代表の春日智実です。
11月に 川崎富士見ライオンズクラブ の皆さんをスリンにお迎えしました。
川崎富士見ライオンズクラブは、かつてはオイスカ神奈川県支部(2004年に首都圏支部に統合)と共にスリン県での緑化活動を応援してくださっていました。
オイスカ神奈川県支部は毎年スリンに通い続け、20年間も森を作り続けてきた功労者なのです。スリンに400ヘクタール以上の立派な森があるのも、森づくりのきっかけを作り、森づくりを継続してくれたおかげです。雨季には水害、乾期は固く土が締まり、ひび割れてしまうほどの荒野が、森のおかげで一等米の産地となりました。
オイスカが長年、森づくりを続けてきたお礼として、スリン県からスリンの人々にとって家族のように大切な象を2頭、上野動物園に贈られることになりました。
(その経緯はこちらのブログをご覧ください)
その立役者のひとりだったのが今回久しぶりにスリンを訪問してくれた山田甫夫さん。
大病もされて、タイヘ来る前は『これが最後のタイ』とおっしゃりながらも、実際にはびっくりするくらいお元気で、「いやいや〜、まだ来れるでしょう」とみんなを元気づけてくれる相変わらずのパワーを見せてくれました。
でも本当は歩くのも大変だし、お疲れだったと思います。現場のみんなのために、最後まで笑顔で精力的に頑張ってくださいました。
そんな山田さんが来てくれたので、元県知事のカセムサックさん、元森林局所長のチャチャワンさん
象のオーナーのソムロートさん、
お寺を作っちゃったウサニーさんや米問屋のバンポットさん…
往年のスリン県の有力者たちが勢ぞろい。
古き数十年前のオイスカ、スリン時代を感じる面々です。
故見原アイサさんが頑張っていた時代のスリンが蘇ります。
私もリアルタイムでその時代を知っているわけではないので、こういう機会に当時の話を聞かせてもらうたびに、長年の努力を実感させられます。
この消防車、何十年も前に川崎からやってきて、今も現役!
そしてあちこちに見事な森を生み出してきました。あの乾燥して気候の厳しい東北タイに!
そうした何十年にも及ぶ努力が、このスリンの人たちを惹きつけ、そして、何十年ぶりの訪問に当時の関係者が駆け付け、お互いが元気なことを心から喜ぶことができる強い絆があることに感動しました。
こうして何十年ぶりかで復活した川崎富士見ライオンズクラブさんとのご縁。
このご縁もまた、オイスカにとって大切なご縁となりました。
はるばるとスリンまで、ありがとうございました!
この歴史あるスリンでの活動を、これからどう発展させていくのかが、今の私たちに与えられた課題なのです。
時代は変わり、かつてのように活動するのは難しいけれど、私たちなりの方法で、でも築いてくれた実績を活かしながら頑張ってみます!
今回の川崎富士見ライオンズクラブのみなさんの旅は、新たなチャレンジへの一歩として、スリンの新しい未来へと導いてくれる足場を作ってくれるものでもあったように思います。
川崎富士見ライオンズクラブの皆さん、本当にありがとうございました!
タイ北部チェンライ県での新規の森づくりプロジェクトに挑戦しています。
予算はない。でも、森をつくりたい住民の切実な願いを叶えたい。
詳しくは ↓ のブログを読んでみてください。現在、「2023オイスカ冬募金」を実施中です。冬募金でぜひ応援よろしくお願いします。