こんにちは。 オイスカフィジー事務所のインターン生の渡井千絵です。
このフィジー事務所で生活し始めてから早2週間、 日々フィジーの魅力に出会い、この国をどんどん好きになっています。 フィジーには豊かな自然と開発されたリゾート地とがあり、その二面間でしばしば問題が生じることがあります。
その一例として、今日はごみ問題に焦点をあてたいと思います。
ごみは分別回収し、できるものはリサイクルし、できないものはごみ処理場で処理してもらう。 日本ではこのごみの回収を当たり前のように業者がやってくれています。
ですが、フィジーではこのようなごみ処理の技術やシステムはまだそれほど整備されていません。 フィジーで出たごみは、通常、ダンプサイトと呼ばれるごみ置き場に運ばれていきます。 このダンプサイトは、’ごみ処理場’ではなく’ごみ置き場’であり、ただ運ばれてくるごみを積み上げていくだけの地です。
日本では、ペットボトルや紙のリサイクル、燃えるごみ・燃えないごみの分別等が 行われている自治体が多くありますが、 フィジーでそのような取り組みが行われているところはごく一部です。 このダンプサイトにはそれらすべてのごみがそのまま山積しています。
みなさん、想像できるでしょうか。 フィジーはハネムーンやバカンスでも多く利用されるように、近年リゾート開発が進んでいます。 このダンプサイトに積み上げられているごみの約75%はリゾートホテルから来るもので、 フィジーに住む人から出るごみは25%に過ぎないという報告もあります。
このごみ問題に対し、オイスカフィジーでは、 町やリゾートホテルと協力してごみの分別や生ごみの堆肥化を行っています。 分別回収した生ごみは、当農場で微生物分解などにより数ヶ月かけてコンポスト化します。
下の写真のように、その堆肥を土と混合して再利用し、ごみの減量化や有機農業の促進を目指しています。
まだまだ課題の多いフィジーのごみ問題ですが、少しでも改善していければと思います。