インターン生の石川です。
10月29日木曜日に、新規に養蚕を始める農家に向けた、養蚕普及オンラインセミナーに参加致しました。これは、養蚕をフィリピン各州に普及すべく養蚕の技術を2日間にわたり講習するというものです。
今年はコロナウイルスの影響があり一堂に会することが難しいため、Zoomというアプリを用いてオンライン上で開催となりました。
セミナーには、各州の農家の方を中心に、Phil FIDA、PTRI(Philippine Textile Research Institution)といった養蚕に関わる政府機関の参加もありました。各州の現状を伝えるレポートの共有も行われており、政府機関から農家まで、幅広い情報共有が行われていました。
休憩の時間にはオイスカバゴ研修センターの渡辺所長と中川さんとお話させていただきました。セミナーは全て英語と現地語で行われていたのですが、駐在員の中川さんがメッセージで議題や質問の内容を実況してくださったおかげで理解することができました。
セミナーの進行をなさっていたオイスカマニラの石橋さんともご挨拶をさせてただきました。
オイスカ本部でネグロス養蚕事業を主導なさっていた萬代さんから、お三方のお話を伺うことも出来ました。プロジェクトを行うにあたっての現地の方の信頼の重要さや、ベテランから若い世代へのノウハウの継承など、長年地域に根づいているオイスカならではの歴史があるのだなと思いました。
Q&Aの時間では、各機関や農家からたくさんの質問が飛び交い、オイスカバゴ研修センターの方が、実際の桑の枝や葉を使って実演を行っていました。1つの画面ですぐに動画やノウハウを共有できるというのはオンラインセミナーならではの強みなのではないでしょうか。後で見返せるように、実演の様子やスライドの画面を写真に撮る農家さんもいらっしゃいました。
しかし、今年から始まった取り組みということもあり、突然の音声トラブル等に悩まされる場面もあったようです。ですが流石フィリピンの皆さん。参加者が積極的に意見を出し合いトラブルを解決なさっていたのがとても印象的でした。
画面越しに行われた普及セミナーでしたが、分かりやすい解説と熱意ある参加者の方々により、非常に活発な印象をうけました。またこうして、日本から参加させていただけるのも、オンライン開催ならではと思います。
フィリピンの養蚕事業普及に向けて、今後さらに活動に注目したいです。