2019年2月18日

ラザックさんのこと

  • 国内スタッフ
  •  中部日本研修センターの芦田です。

     先日、1年間の農業研修を終え、バングラデシュに帰ったラザックさん(34歳)。
    彼は本当に努力家で、何でも一生懸命やっていました。
    日々の農業研修はもちろんのこと、
    日本語の勉強も、ミーティングルームで夜遅くまでやっていました。
    修了式に、研修生代表でスピーチを読むことになったときも、
    遅くまでスピーチを考えたり、練習したりしていました。

    修了式のスピーチを書くラザックさん
    修了式のスピーチを書くラザックさん

      修了式の前日の夜のこと、修了研修生アサンカさんのアクションプランの練習が終わった時、
    筑田先生が「アサンカ、もしラザックが起きていたらスピーチの練習をしたいから呼んできて。
    でも、起きてたらでいいから。」と言いました。
    私は、「今日はもうたくさん練習したし、疲れてもう寝ているかな。」と思いました。
    でも、ラザックさんは、普通にやって来て、疲れたとか一言も言わず、ちゃんと練習をしました。
    彼は本当に「頑張る力」を持っている人です。それは、いつも見ていて思いました。

    修了式でスピーチをするラザックさん
    修了式でスピーチをするラザックさん

      ただ、ラザックさんは、できるようになるのに、時間がかかることがあります。
    農業の仕事は慣れているのですが、勉強に関することで、時間がかかることがあります。
    なので、ラザックさんのよさが普段のラザックさんを知らない人には
    わかってもらえないのではないか、と不安に思ったことがありました。

      でも、こんなことがありました。私は中部センターのスタッフの安部さんに、
    「今まで出会った研修生の中で、印象に残った研修生はいますか?」と聞きました。
    安部さんは、ミャンマーやバングラデシュ、西日本センターなどで働き、
    たくさんの研修生を見てきている人です。その安部さんが
    「んー、ラザックかな。」と言いました。
    私はそれがとてもうれしかったです。

      その後、ラザックさんの話題になり、スタッフの中で、
    「オイスカ誌の中で、帰国した研修生の今を紹介するコーナーを作って、
    ラザックさんを取り上げるのはどうかな。」という話になり、
    「おととい帰国したばかり。まだ早い。」と言ってみんなで笑い、
    「じゃあ、3年後ぐらいにやったらいいかなあ。」という話をしました。

      安部さんは、「ラザックさんの姿から、他の研修生が学べることがたくさんある。」と言っていました。

      そんなラザックさんは、国に帰ってから写真を送ってくれました。それがこの写真です。IMG_5435

    IMG_5436 

    オイスカバングラデシュセンターでくん炭を作っている写真です。
    みなさん、気がつきましたか?
    この写真でラザックさんが着ているTシャツは、中部センターのオイスカTシャツなのです。
    中部センターのTシャツを着ているラザックさんが、日本のオイスカや中部センターのみんなの思いをせおっているみたいに見えるのは、私だけでしょうか?

      ラザックさんの今後が、楽しみです。

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