本部・啓発普及部の倉本です。
現在、夏募金 を実施しています。
今回のテーマは【このあたりまえを、ずっと。】
これまでの季節募金でも使っていた、オイスカが実現したい未来「住み続けられる未来」というフレーズをより身近で、イメージしやすい言葉に落とし込もうと、今回の 夏募金 のために季節募金の担当スタッフと共に頭をひねって考えました。
季節募金担当のブログ☟
夏募金 の特設ページには、研修生OBで、現在、各国で活躍する現場スタッフ3名(タイ、モンゴル、フィリピン)の「あたりまえ」を未来につなげるための活動を紹介しています。
そのうちの一人、タイのラノーン県を中心に活動するエークさんは、コメントの中で、あたりまえに必要なことが3つあるとお話してくれました。
夏募金のページでは要約版の掲載となっていますので、改めてこちらで全文を紹介します。
■サラウット・タカー(エーク)/タイ
オイスカの四国研修センターで研修を受け、今はタイでマングローブの再生と地域開発のプロジェクトに携わるエーク(サラウッド)と申します。
私にとって「当たり前」に必要なことが3つあります。
ひとつは「生きていく場所」。
それは森があり、水があり、生き物がいる豊かな環境です。でも森を無計画に使い続けると、この「当たり前」は失われてしまうでしょう。
そして2つ目は「食べ物」です。
今は海岸地域にいますので、魚介類など海の幸をたくさんいただいています。これも環境に配慮せず、間違った道具や手法で獲り続けてしまったら、いつか多様な生物は獲れなくなってしまいます。
そして3つ目は「大自然」です。
今は温暖化現象などさまざまな異常気象によって、住民たちに直接その被害が及んでいます。そうした災害から立ちはだかる壁のように私たちを守ってくれているのが「自然」でもあります。森が大津波から村を守ってくれたように、私たちは自然を守ることによって、生き物たちや私たち自身の生活を守ることができるのです。
「生きる場所」「食べ物」そして「大自然」。
どれも当たり前になければならないものです。私はこれらがいつまでも当たり前であるために、未来を担う子どもたちにも「当たり前」を残していけるように、オイスカで木を植える仕事を続けています。海岸線にも新しいマングローブの森を作り、環境と生活を守ります。そして子どもたちにも木を植えることの大切さや楽しさを伝えています。子どもたちには、豊かな自然の中で、多様な生物に囲まれて、豊富な食べ物があり、安心して住める場所を残していきたい、そう思っています。
夏募金は8月20日まで実施しています。
6月15日の受付開始から多くの皆さまにご協力いただき、すでに300万円を超えるご寄附をいただいています。あたたかいご支援誠にありがとうございます。
目標の600万円まであと半分ほど。引き続き、ご協力をよろしくお願いします。