海外事業部の吉岡です。
5月12日から16日にかけて実施しました「タイ・ラノーン訪日研修」に、スタッフとして同行いたしました。
私個人としては、これまで2008年、13年、18年の3回タイ・ラノーンの現地を訪問し、マングローブ植林をはじめ村の人々に大変お世話になったことから、今回の訪日研修で少しでもその恩返しができればと思い参加させていただきました。
今回、私のスタッフとしての主な役割は「撮影班」でしたので、研修期間中にカメラのレンズを通してタイの皆さんが感じたこと、学んだことを皆さまにお伝えしたいと思います。
【訪日研修実施の背景】
オイスカでは、1999年からタイ南部ラノーン県において、日本全国の多くのご支援により2,000haのマングローブ林の再生に成功し、2021年から外務省「日本NGO連携無償資金協力」の支援により、ラノーン住民を対象に「マングローブ林再生を通じた社会的弱者層生計向上プロジェクト」を実施しています。今後のプロジェクトの持続発展をより確かなものにするため、15名の漁村住民リーダーと関係者で訪日研修を実施する事になりました。
研修開催地は、大津波の被害を受けていること、水産業が盛んであること、森林を活用した防災・減災を大規模に取り組んでいること等ラノーンと共通点が多い宮城県名取市で4日間実施しました。
【訪日研修の目的】
主な研修目的は、名取市で東日本大震災復興に向けた市民と行政による海岸林再生、水産業、地域振興関係者それぞれが実践する「協働」による取組み等を見学・体験し、漁村住民自身の事業活動の参考にすること。また、日本の異文化に触れることで自国を客観的に見つめる機会とすることです。
【5月12日(研修2日目)】
日本での研修は、朝8:30に成田空港出迎えからスタート。
タイの皆さんは、研修1日目(5/11)ラノーンからバスで10時間かけてバンコクへ移動。そして、バンコクから飛行機で6時間かけて来日しました。漁村住民の皆さんは、初めての飛行機、初めての海外ツアーの方々がほとんどですが、皆さん笑顔で元気に到着しました。
10:00に大型バスで宮城県名取市に向けて出発。途中、エコツアー(船下り)を体験し、ツアーの安全管理、案内方法、接客対応、運営の仕組みを学びました。研修先は、宮城県丸森町の「阿武隈ライン船下り」の周遊コース11㎞。約1時間の船下りを体験しました。
タイのプロジェクトでも、カヌーでマングローブ林を巡るエコツアー実施を検討中であり、先頭さんの鳥の鳴き声のモノマネや歌を聴いて、自分たちもマングローブ林にいる動物や鳥たちの鳴き声やタイの歌を歌って観光客の皆さんを喜ばせたい。そのためには、マイクとスピーカーの設置も検討したい。歓迎の日付が入ったプレートを用意したい等の積極的な意見が出ていました。
「タイ・ラノーン訪日研修」日記②へ続く……