アッサロームアレイクン!皆さんこんにちは!
ウズベキスタン プロジェクト調整員の青山です。
こちらは40度近くまでいく日があったり、15度以下まで下がる日があったり、気温差の激しい日が続いております。
今日は、4月15日(土)に「子供の森」計画の一環として行った学校での植林活動について、ご紹介します。
私たちが今いる大学から車で1時間半ほど離れたところにある、こちらの54番学校にやってまいりました。
ここは、今回のプロジェクトメンバーである訪日研修生OBのティムールさん(2022年度 西日本研修センター)が4年前に英語の先生をやっていた学校です!
数十軒ほどのお家と沙漠に囲まれており、全校生徒数は90人ほど。
門をくぐると、木々が生い茂っている校庭と、その木陰で遊ぶ子どもたち。
沙漠の中のオアシスのようでした。
今回植えた木は、桑やチェリー、サクサウールなど乾燥に強い樹木計130本。
植林には、小学生が30人ほど参加してくれました。
小学生にとって、学校での植林活動ははじめてだったそう。
みんな興味津々な様子で冨樫専門家、ティムールさんのもとへ。
初めに冨樫専門家から、今回植える木の説明と、これから沙漠にサクサウールを植えて緑にすることを伝えました。
早速植林に取り掛かろうと、スコップを手に取り土を掘り始めましたが…
土がとっても固い。
大人ですら掘るのに苦労するほどでした。
それでも、ある男の子は
「家の庭でも木を植えたことがあるけど、その時の方が土は固かったし水もなかった。だから今回は大変じゃなかった。」
とお話してくれました。たくましすぎる…!
サクサウールを植える時には最初に水を沢山与える必要があるのですが、子どもたちは何往復も水の入ったバケツを運んでくれました。
子どもたちの頑張りや学校の先生方のサポートもあり、無事に130本植えることができました!
参加してくれた子どもたちからは
「今日植えた木が大きくなるよう、水をあげて土を柔らかくしてお世話したい。」
「大きくなったらありがとうと言いたい。」
との声。
この学校の周りには住宅しかなく、子どもたちが知る仕事の種類が限られるため、多くの生徒が将来先生になりたいと語るそうです。
このような機会を通して子どもたちの夢が広がり、先生になった時に次の世代にも自然の大切さを伝えてくれたら嬉しいです。
木も植えられ、先生からも「生徒に植林をさせられて良かった」とのお声をいただき、勝手に満足しようとしていたところ…
冨樫専門家はすかさず、この学校の抱えている課題を聞き出していました。
すると先生から、校庭の固い土を掘れる機械が欲しい、とのこと。
今回こちらの学校を繋げてくれたティムールさんも、これからの展望について
「アラル海の問題について、離れた地域の子ども達は知らない。もっといろんな地域で広めていく必要がある。」
と教えてくれました。
現状に満足してしまいがちな私にとって、お二人のような
“さらに良くするためにどうしたらいいのかに意識を向け、それを聞き出す精神と技術”
は、今の私に足りない力であると痛感させられました。
アラル海の緑化という大きな目的を持ってきてはいますが、目の前の小さな課題すら解決できなければ、この4万haの緑化もきっと達成できません。
目の前のことからコツコツと、やっていきたいです。
私にとっての初めての「子供の森」計画in ウズベキスタンは、私を初心に還らせてくれる、そんな機会となりました。
今回植えてくれた木が大きくなり、またここの子どもたち
と会える日が楽しみです!