2023年3月14日

光合成細菌と農業生態系

  • 中部日本研修センター
  • 中部日本研修センターの筑田明生です。(前回のブログ「大阪マラソン完走しました!」

    農業生態系という言葉を最近知りました。

    農業活動空間内での植物‐微生物‐土壌におけるエネルギーや栄養分のやり取りのシステムなんだそうです。(超ざっくり)

    オイスカは天文を基調とした農業の大教育(これもざっくり)を行っており、農業研修を行う上で、科学的にも哲学的にも微生物の働きと土づくりは重要項目です。

    オイスカを代表する農業者の岡村郁男先生はミャンマーを始め、海外で光合成細菌を活用した栽培指導をされ、大きな功績を残されました。

    ミャンマー農林業研修センター岡村郁男前所長がミャンマー政府から表彰を受けた際の様子(2008年)

    現在も長野県岡谷市で農業をされています。常々中部センターでの光合成細菌の導入をご提案いただき、何度か2tトラックで先生が培養したものを受け取りにうかがったこともあります。最近は先生から紹介された販売先から種菌と餌がセットになった物を購入し、自分たちで培養しています。

    長年、会員として支えてくださっている豊田市の鳥居種苗さんから「トマトの青枯れ病を光合成細菌で抑えている農家さんがいる」と教えていただいたことも積極的に取り組むようになった理由の一つです。種菌の確保が難しいものの、オイスカの海外センターでも比較的取り組み易い技術として考えられます。

    培養の方法は簡単です。種菌6ℓを雑菌の無い水道水20ℓに混ぜ、2種類の餌を加えます。20℃以下だと微生物の活動が止まるので、サーモスタット付きのヒーターで一定温度を確保すれば10日程で培養できます。

    中部センターでは山から集めた落ち葉や土を材料にして堆肥も作っています。土着菌の効果を期待しています。

    オイスカでは身近な資材を活用して、持続可能な農業を目指して来ました。肥料や飼料の価格が高騰し、有機廃棄物の有効活用が活発に行われるようになっているようです。愛知県でも米ぬか等が手に入りにくい状況です。

    農業資材も地産地消する事が求められる時代が来たのかも知れません。

    土壌の生物性の向上。植物の根と共生し成長を促す菌類を豊富にする事で生産性が上がります。

    自然の仕組みを学び、人間もその輪に加わる姿勢があれば農産物はそれに答えてくれると思います。

    2種類の餌
    種菌+水道水+餌を混ぜた培養液
    今回使用した種菌 ミャンマー研修生のモーさんが培養しました。餌に使用したのは、卵+醤油+イースト菌。身近な材料でも培養できる事を教わりました
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