2023年3月10日

東日本大震災から12年。若い世代へつなぐ思い

  • 海岸林再生プロジェクト
  • 本部スタッフ
  • 本部・啓発普及部の倉本です。

    2011年3月11日に起こった東日本大震災から、明日で12年が経ちます。オイスカは、同年から震災で失われた海岸林の復興のため「海岸林再生プロジェクト」を立ち上げ、地元の農家さんで組織された「名取市海岸林再生の会」と共に、宮城県名取市の海岸林100haの再生に取り組んできました。

    2020年12月には、オイスカアドバイザーで元日本経済新聞論説委員の小林省太さんにより「海岸林再生プロジェクト」の約10年の歩みがまとめられた書籍、「松がつなぐあした」を刊行。

    書籍『松がつなぐあした  -震災10年 海岸林再生の記録-』発売!(プレスリリース)
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000005065.html

    昨年は、将来にわたって海岸林を守り育てる地元の若者の育成のため、アイベックスエアラインズ株式会社との共催で、宮城県内の高校生・大学生を対象にした「松がつなぐあした」読書感想文コンクールも開催しました。

    読書感想文コンクールの入賞者は「未来の海岸林リーダー」として、「海岸林再生プロジェクト」の現場や九州地域の海岸林での研修ツアーに参加し、これからの海岸林の保全のために若い世代に何ができるのか、さらに考えを深めたようでした。

    今月には、第二回読書感想文コンクールの入賞者による研修ツアーも実施され、ツアーの様子の一部が、本日福岡RKB放送でも紹介されました。(現在YouTubeでも視聴できます☟)

    https://rkb.jp/news-rkb/202303105195/

    国内、海外問わず、森づくりには長い年月とたくさんの人の手が必要です。

    「海岸林再生プロジェクト」も開始から10年以上が経ち、マツも大きく成長していますが、今後防災林として機能し、将来にわたって長くあり続けるためには、これからの世代、若い世代の関心、協力が不可欠です。

    読書感想文コンクールに参加した学生たちを中心に、ますます名取市海岸林の森づくり活動が盛り上がっていってほしいと思います。

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