こんにちは。四国研修センターの安部です。
今日は研修生のサライから、大阪マラソンに参加した感想をお届けします。
サライの感想の前に、彼女が参加することになった経緯を少しご説明いたします。
私自身がチャリティーランナーとして参加する予定があったため、夏頃から練習を始めたのですが、研修生にも声を掛けてみたところ、5~6人が一緒に走るようになりました。毎回参加する人、時々参加する人、最初だけだった人・・・。色々な研修生がいる中で、サライはいつも参加し、かつ長時間走り続けることができたため、フルマラソンも走れるのではないかと思い、大阪マラソンのことを紹介しました。
話してみると、実は母国メキシコでもハーフマラソンなど長短さまざまなレースに出たことがあるとのこと。どうりでしっかりと走れるわけです。オイスカのチャリティーランナーとして参加しないかと聞くと、「そんな有名なマラソンを走ることができて、しかもそれが森づくりにつながるなんて!」と大喜び。サライはオイスカ・メキシコの活動で緑化、希少植物の保護などにも取り組んでいるため、国際的なマラソンに挑戦できる上にチャリティーランナーとして海岸林再生に貢献できることは、喜びに喜びのトッピング。パフェにプリンまで乗せてしまったプリンパフェのようなもんです(←私個人のイメージです)。
そんなプリンパフェを完食すべく(?)、サライは毎日走る走る!
四国研修センターの冬時間では6時15分から点呼、研修が始まるのですが、毎朝その前にひとっ走りしてしまいます。ですから真冬の点呼でみんなが寒さに震えている中、サライだけはすでにぽっかぽか。
また、チャリティーランナーとしてオイスカ会員の皆様に海岸林再生プロジェクトへの募金を呼びかけ、ご協力いただいた募金の合計は13万円を超えました。本当に多くの皆様から応援していただいたことは、サライの頑張る気持ちをさらに後押しするものとなりました。
さて、前置きが長くなりましたが、皆様の応援を胸に、厳しい冬の寒さにも負けずに地道に練習を積んだサライのマラソン後の感想をお読みください。
はじめてマラソンを走りました。
世界の色々な国からのランナーを見ました。
それは ♡素晴らしかったです♡
世界で最も重要なマラソンの1つを走ったなんて、いまだに信じられない。
研修センターに感謝しています。
研修生がマラソンを走るのは初めてだったそうです。
そして何より、日本の海岸林再生プロジェクトを応援しています。
夢の一つを叶えて、同時にオイスカを応援できました。
マラソンの前に毎日毎日、走る練習をしました。
だから4時間2分で走ることができたと思います。
私は今、幸せを感じています。
募金をしてくれたみなさん、
先生達と研修生達に、ありがとうの心でいっぱいです。
ありがとうございました。
大阪マラソンをもう一回走りたいと思います。
日本のきれいな街並みを楽しみながら走ったのは、忘れられません。
ありがとうございました。
サライ本人が書いてきたそのままでは読みにくいかと思い、漢字も使って私が書き直しましたが、
”原文ママ”でもご理解いただけたかもしれません。
来日当初はほとんどゼロから日本語学習をスタートしたサライが、日本語だけでここまで自分の考えを伝えられるようになったことが、とても嬉しいです。
サライは4月にはメキシコへ帰国します。
オイスカ・メキシコでは、環境保全活動などに取り組んおり、今はまだ研修センターはありませんが、サライの夢はメキシコにも研修センターを設立すること。
施設を作るには資金面の課題があり、すぐにはできませんが、まずは研修プログラムを実践して後進を育成したいと言います。日本のオイスカでは当たり前の点呼も、メキシコでは軍隊くらいでしかしないらしく、でもそれをぜひ取り入れ、研修に取り組みたいと意気込んでいます。
思えば各国の研修センターも、日本での研修を終えたOB・OGの強い思いから設立されたものばかり。彼女の思いが、オイスカ・メキシコの活動にどのような影響を及ぼすのか、これからが楽しみです。
サライの大阪マラソン参加を応援して下さった皆様、
ありがとうございました。
今後もサライとオイスカ・メキシコへの応援をよろしくお願いいたします!