インドネシア駐在員の大垣です。
2月16日(木)に日本とインドネシアの高校生たちがオンラインで繋がり、環境教育ワークショップ「動物かんきょう会議」を開催しました。
「動物かんきょう会議」とは、「人間にまかせちゃいられない!」をキーワードに参加者が動物になりきり、動物の目線で環境問題について考えるプログラムです。まず自分たちで動物のキャラクターを描き、名前、家族構成、住んでいる場所、抱えている問題等を考え、皆で発表しあいます。
今回はインドネシアのPlus Al-Farhan高校のエコクラブの生徒たちが時間をかけて作成してくれた力作を紹介します。
サイのヒラです。
バンテン州に住んでいます。大好物は草原の草です。泥で遊ぶことが大好きです。楽しく暮らしているけど、ハンター(密猟者)が来たときは、家族も戦わなくちゃいけないので、嫌です。
以前と比べて、人間たちが私達を狩りに来るので安心して暮らせません。人間たちに対して「もっと私たちを大切にして、友達になろう!」と言いたいです。
僕はコモド島の国立公園に住んでいるコモドドラゴンのコモです。
肉を食べるのが大好きです。山登りも好きです。車の音や森を切り開くブルドーザー等の騒音が大嫌いです。
スマトラ虎のチマウです。
スマトラ島でビジネスをしています。家族は人間による密猟にあって、今は一人で暮らしています。
友達が欲しいので、密猟を今すぐ辞めて欲しいです。
孔雀のミアです。サバンナに住んでいて、穀物が大好きです。
私の問題は人間達が私の羽を装飾用にむしり取ってしまうことです。とても痛いです。狩られて亡くなった友達もいます。どうか私たちのことを大切にしてほしいです。
コモドドラゴンのジョーです。コモド島の海岸に住んでいます。
釣りや冒険、写真を撮ることが趣味です。私は母と2人で住んでいます。
父と兄弟は密猟で亡くなりました。僕の島は人間達のゴミのせいでどんどん汚くなり、建物もたくさん建てられるため、生活スペースがせまくなってきています。人間たちにはゴミはゴミ箱にちゃんと捨てて欲しいです。
このように子どもたちが自然界の動物になることで、普段とは違った視点で環境問題を捉えることが可能になります。ワークショップでは、日本の子どもたちと一緒にお互いのキャラクターを紹介し、両国の動物の視点から環境問題について考えることができました。
みなさんも近所の子やご自身のお子さんと「動物かんきょう会議」にトライしてみてはいかがでしょうか?
ワークショップ後に記念写真。素敵な想い出になりました