オイスカインドネシア・「子供の森」計画担当のエギ(オイスカ西日本研修センターOB)です。
昨年末の12月29~31日にかけて、シルナレスミ村(スカブミ県チソロック郡)に位置するチチェメット小学校で「子供の森」計画(以下、CFP)活動の一環として植林活動を実施しました。同校では日立物流様のご支援をいただき、2020年よりCFP活動に参加しています。
小学校は冬休み期間中ですが、3日間にかけて活動を実施することができました。初日の活動は通学路において、在来種のラマサラ(Altingia excelsa)とヒメツバキ(Schima wallichii)の苗木700本を植樹しました。校庭と通学路に木を植えることで将来的には木陰ができ、暑いインドネシアでの学校生活も涼しく感じられるようになるでしょう。
2日目と3日目は、学校の敷地において、ルドラ―クシャ(Elaeocarpus ganitrus)、ネムノキ(Albizia chinensis)、プロセア(Manglietia glauca)、チャンチン(Toona sinensis Surian)、マホガニー(Swietenia Mahagoni)、キダチキバナヨウラク(Gmelina Arborea)、マルバフジバカマ(Acacia mangium)といった多種多様な苗木を合計1500本植えました。さまざまな樹種を植えることで、子どもたちが在来種について勉強できるだけでなく、生物多様性豊かな森をつくることが可能になります。
同校でのCFP活動では、児童だけでなく、教員や周辺の村人たち、村役場も巻き込んで植林活動を実施しています。植林活動前にはCFP調整員が参加者に植林の目的、適切な植林・管理方法について説明を行い、活動の意義を理解してもらった上で全員で懸命に植林に取り組みます。1本の木からは、2~6人分の人間に必要とされる酸素量を供給できると言われています。私たちが地球で生きていく上でも植林活動はとても大切なのです。
インドネシアは現在、雨季の真っ只中ですが、今回の活動実施中は幸いにも雨に打たれず、子どもたちと一緒に楽しく植林活動を終えることができました。故郷に緑を増やしたいという子どもたちの純粋な気持ちを神様が応援してくれたのかもしれません!
2023年も子どもたちと一緒に果樹をたくさん植える予定です。皆さん、応援よろしくお願いします!