2022年11月30日

海岸清掃に参加させてもらいました!

  • 本部スタッフ
  • 海外事業部の浅野です。
    11/13-14、全国化学労働組合総連合(化学総連)の方々が2019年から行っている【対馬海岸清掃ボランティア】に参加させていただきました。年に2回行っている活動で、今回で7回目。
    海洋プラスチックごみ問題が取りざたされている中、プラスチックを供給する側として何かできることを…ということでこの活動が始まったそうです。

    対馬の地図と今回訪問させていただいた場所

    1日目は対馬CAPPA(Coast and Aquatic Preservation Program Association)代表理事の上野さんに対馬の海洋プラスチックごみの現状をご説明頂いたあと、万関橋・西の漕出見学、赤島海岸視察を行いました。九州と朝鮮半島の間に位置する対馬には、地理的な特徴や海流の影響によって、国内外から大量のごみが漂着し、国内で最も漂着ごみが多いと言われているそうです。

    2日目は阿連の白浜海岸にて実際に清掃活動を行いました。
    長い海岸線の端から端までごみが流れ着いており、台風で飛ばされたのか山の上の方にも多くのごみが見えました。
    前日の説明でもあった通り、発泡スチロールブイや穴子漁に使う穴子筒の返しの部分、韓国海苔の養殖の際に網の消毒に使われていたという過酸化水素水の青いポリタンクが大量に流れ着いていました。

    清掃活動の後、1日目に行うはずだったシーカヤック(天候不良で1日目はできませんでした)で無人島まで行き、時間がなかったので少しだけごみ拾いを行い、活動を終了しました。毎回、このツアーにはシーカヤックが組み込まれていて対馬の原風景と漂着ごみとの対比を実際に目で見て感じてもらうようにしているとのことでした。

    オイスカも【住み続けられる未来】のため活動しているので、対馬CAPPAさんの【対馬の海岸と海を守り、将来世代に引き継ぐため】の活動はとても共感できるものでした。

    私たちの主な活動地域でもある東南アジアからのプラスチックごみの流出も多く、今後さらに環境教育や環境に対する意識の向上に取り組む必要があると感じました。

    国ごとの海洋へのプラスチックの流出量を推計したMeijer et al.(2021)によると、フィリピン1位、マレーシア3位、インドネシア4位、ミャンマー5位、ベトナム8位、タイ10位と流出量の多い上位10か国中、6か国が東南アジア諸国が占めている。東南アジア諸国全体の流出量は世界全体の59%を占めていると推計されている。

    IDE-JETRO(ジェトロ・アジア経済研究所)調査研究(https://www.ide.go.jp/Japanese/Research/Project/2022/2022240020.html

    今回、参加させていただき対馬に流れ着くごみの現状について、また海洋プラスチックごみ全体について大変勉強になりましたし、いろいろなことを考えるきっかけとなりました。

    お声がけいただいた化学総連の皆さま、2日間ご対応いただいた対馬CAPPAの皆さま、本当にありがとうございました。また機会があれば活動に参加させていただきたいと思います。

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