2022年11月7日

ご無沙汰インドネシア!③

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    海外事業部の森田です。

    出張中の週末を利用して、中部ジャワ州のカランガニアルも訪問しました。おかげさまで多くの研修生OBOGに会うことができましたが、その中から印象に残った二人をご紹介します。

    一人目はスギノさん(1989年中部日本研修センター修了)。カランガニアルのセンター近くで農業を営んでいますが、少し前までマレーシアに出稼ぎに行っていたそうです。そうした経験から、他の国と比較しての今のインドネシアの農業は4K(きつい、きたない、黒くなる、金にならない)だとユーモアを交えて話してくれました。この状況を改善しないと農業を生業としたいという若者は減る一方だろうとのこと、日本も似たような状況ながら農村の現状に触れ、事態は深刻だなぁと感じ、魅力的な農業、農村とは何なのかと考えさせられました。周りには田畑しかないカランガニアルでも高速道路が通り、中部ジャワの州都スマランへも1時間で行けるようになり若者の流出が止まらないようでした。

    スギノさん(カランガニアル研修センターにて)

    もう一人はリスさん(1997年中部日本研修センター修了)で、ラウ山へ向かう山岳道路の途中の素敵なレストラン(Bale Branti)で製菓担当として働いています。私たちが訪ねた時には大学生になる息子さんもアルバイトとして給仕をしていました。同じ中部ジャワ州パティ県(オイスカのマングローブ植林の事業地)の出身で、旦那さんの地元のカランガニアルに、結婚を機に移ってきたそうですが、住みやすいこちらが気に入っているとのことでした。旦那さんは幼稚園の教諭をされており、その傍ら農業にも従事され、最近人気のアボカドの栽培などをされているそうです。お昼ご飯もこちらで頂きましたが、インドネシア料理ながらも洗練されていて、そんな中でリスさんがとても楽しそうに仕事されているのが印象的でした。

    リスさん(右の女性 勤め先のレストランの前で)

    お二人とも日本での研修をとても懐かしそうに振り返っていて、改めてこうしたOBOGの存在を大切にするとともに、何かを生み出す原動力(イノベーション、ってやつでしょうか?)にしていきたいと思いました。

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