2022年3月31日

コーヒーの話

  • 本部スタッフ
  • 海外事業部の森田です。

    本部で皆さんにくつろぎのひと時を提供するコーヒーを毎朝淹れています。 コーヒー豆の産地は熱帯地域を中心にコーヒーベルトと呼ばれる少し標高の高い地域に分布していますが、オイスカの海外での活動地域と重なるところも多いです。実際、フィリピンやインドネシア、パプアニューギニアなどのプロジェクトでは、コーヒーの栽培を活動の一環で行っています。

    そんなこともあり、出張の際に各地のコーヒーを味わうチャンスがありますが、フィリピンの山の中でネルドリップのコーヒーをいただいたり、タイでは日常的にコーヒーショップをはしごしたりと各国ごとに色があり楽しめます。 かなり昔のことになりますが、東ティモールの山の中でチェリーと呼ばれるコーヒーの赤い実の収穫から加工までを経験させてもらい、その製法について少しは詳しくなりました。日本に流通しているコーヒー豆の中には、豆そのものを味わうというよりは、バニラやナッツのフレーバーをかぶせて初期段階の豆の腐敗などを隠してしまっているものも結構あるようですので、現地で加工したての豆を焙煎してから抽出したコーヒー(いわゆるスペシャルティコーヒー)というのも格別なものです。今年は久しぶりに東ティモールからの研修生も来日するようですので、会えればコーヒーの話などもしてみたいなと楽しみにしています。

    東ティモールでのコーヒーの実(チェリー)の収穫後の脱肉の様子

    キリマンジャロ、ブルーマウンテン、モカなどご存じの品種もたくさんあるかとは思いますが、最近ではパナマのゲイシャ種やパプアニューギニア産、グアテマラ産のスペシャルティコーヒーも日本の量販店などでも手に入るようになり、日本にいながらにして世界中のおいしいコーヒーが楽しめる便利な世の中になりました。そんな中、逆に収穫から流通に至る長い手間と時間に想いを馳せると、味わいも一味違ったものになること間違いありません。

    いつかはこうしたスペシャルティコーヒーに位置づけられるような品質のものをオイスカとして生産できればと、思い描いたりしています。

    インドネシアの伝統工芸品的ドリッパー

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