インドネシア駐在員の大垣です。
早いもので、インドネシアに赴任してから3ヵ月が経とうとしています。インドネシアへの駐在が決まった際には、元々農業を学びたい気持ちもあったので、「赤道直下で熱帯農業も学べて、世界最大のイスラム教国に住めるなんて最高すぎる!」とワクワクが止まりませんでしたが、今のところ農業を学ぶ時間はほどんど無く、99.9%事務作業に没頭しています(笑)。
ちなみにどんな仕事内容かというと、プロジェクト報告書のとりまとめや予算管理、現場調整員の方々との調整業務が主ですが、何と言っても骨が折れるのが会計報告書の作成です!毎月、調整員の皆さんから活動の際に発生した領収書が事務所に送られてくるのですが、計算が正しいか電卓でチェックしながら、一枚ずつ使用目的に沿って科目に振り分けていきます。
上記の作業を淡々とこなすだけならいいのですが、毎月約300枚の領収書をチェックし、不明なものはその都度、調整員に問い合わせて確認しなくてはなりません。これらの調整業務を全てメールや電話を含め、全てインドネシア語でこなさなければいけないのが、更にチャレンジングです!お陰様でフォーマルなインドネシア語なら7割以上は理解できるようになりました。
とても地道な作業ではありますが、そんな時にいつも思い出すのが、本部GSM担当の吉田部長に言われた「ディフェンスができねえとオフェンスもできねえぞ。サッカーと同じだ!」という激励の言葉です。何か大きいことをやろうとしても、マストである幅広い事務作業をこなせなければ、そもそもプロジェクトを始めることもできませんし、途中でドナーからの信頼を失ってしまうことにも繋がります。他にも私が作成したパワーポイント資料に「一枚目は気合が足りないからもっと気合を入れて」等、ミスタージャイアンツを彷彿とさせる貴重なアドバイスをいつも下さります。
これまで海岸林再生プロジェクトを担当され、その兼ね備えた人間力で物事を動かしてきた吉田部長の言葉だからこそ響くものがあります。他にも業務を通じて自分自身の色々な課題が見えてきますが、このような経験を20代の内にできるのは本当に良いことです!
さて、偉そうに書いて恐れ入りますが、私のような凡人中の凡人が上記の業務を一人でできるわけはなく、超優秀な現地スタッフや本部の海外事業部の先輩方に支えられながら日々の業務に取り組んでいます。特に現地に来てからというもの、スタッフの皆さんの凄さにいつも感激しています。ロールモデルがたくさんいるので、同時に学びも本当に多いです!イスラム教の助け合う精神もあいまってか、オフィスと現場の距離を乗り越えて、素晴らしいチームワークで仕事が進んでいくのもチームの一員としては本当に心地が良いです。
領収証を見ながら電話している様子。
ヒジャブを使えば両手が塞がらずに電話できるのか!と違った利便性も知り驚きました。
仕事の話ばかりになってしまいましたが、明るい人達だらけのインドネシアにいるので、プライベートも楽しいです。