みなさん、こんにちは。海外事業部の中川です。
私は現在、東京の本部事務所から、フィリピン、特にバゴ研修センターの活動をサポートしています。これまで何度か、ホームページ内のニュース記事などで発信してきましたが、2021年12月16日から17日にかけて、フィリピンを直撃した台風22号は同国中南部を中心に甚大な被害をもたらしました。
オイスカの活動地でも、ネグロス島にあるバゴ研修センターの敷地内で大木が倒れて建物が損壊するなど、深刻な被害が発生しています。そのような中、皆さまのご理解とご支援のおかげで「2021オイスカ冬募金」を通し、多くのご支援をいただくことができました。スタッフ一同、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。これまでの現地の様子は、こちら(https://oisca.org/news/20220215kaigainews/)をご覧ください。
今回は、バゴ研修センター内の木造ゲストハウスにフォーカスし、時系列に写真をご紹介することを通して、修復の様子をお伝えできたらと思います。
このゲストハウスは、私が駐在中に宿泊していた場所なので、個人的にも思い出深い場所です。台風直後の写真がこちらです。屋根に大木が直撃している様子が伝わってきます。
そして、1ヵ月後、このような状態になりました。倒れた大木をチェーンソーで伐り、形を整えた木材が散乱しているのが分かります。こちらの木材は、製材して、机やイス、ベッドに使う予定です。一方、ゲストハウスの屋根は壊れたままなの状態なのが伝わります。
センターでは、左のようにチェーンソーで製材しています。その後、屋根の修理が始まりました。まずは、損傷したトタン板を取り除く作業からでした。
日本であれば、きっとクレーンや大きな車や機械を使用して作業するところだと思いますが、はしごを使って作業しているところがフィリピンらしいですよね。フィリピンに駐在していた時、研修センターの現地スタッフから「日本なら素晴らしい高度な機械が沢山あると思うけれど、フィリピンは全部人の力で動かすんだよ!すごいでしょ!」と教えてくれたことを思い出しました。加えて、このような大変な力仕事をしている時、スタッフの皆さんは嫌々に作業をするのではなく、本当に楽しそうに作業されているところが、フィリピンの皆さんのすごいところだと思います。
そして、今月に入り、現地から届いた最新の写真がこちらです。屋根がきれいになったのが分かりますよね。現地の渡辺所長からも「ゲストハウスはほとんど完成に近づいているよ」とご連絡をくださりました。(2022年3月撮影)
時系列に写真をならべると、修復の様子をより分かりやすくお伝え出来たかな、と思います。バゴ研修センターでは、まだビニールシートを被せたままのキッチンやダイニング及びグランドの屋根の修理にこれから取り組む予定です。また、養蚕農家への支援も引き続き行っていきます。皆様が募金等を通して行って下さったご協力及びご支援が実際に現地でどのような形へ繋がっているのか、これからも現地の様子を皆様にお伝えできるよう努めたいと思います。引き続き皆さまからの応援をよろしくお願いいたします!