2024年1月11日

日本の「おもいやり」の文化を母国に持って帰りたい【技能実習生修了スピーチ】 

  • フィリピン
  • 中部日本研修センター
  • 本部スタッフ
  • 本部・啓発普及部の倉本です。

    中部日本研修センターより、先月技能実習を終えたエデンさん(フィリピン)のスピーチ原稿が届きました。エデンさんは、2020年に介護の技能実習生として来日。同センターでの基礎研修修了後、有限会社山本に配属され、23年12月に3年間の実習期間を終えました。

    原稿は、12月6日にセンターで行われた技能実習生修了式で、エデンさんがスピーチした内容とのことで、日本での充実した日々と、印象的だった日本の文化、支えてくれた人々への感謝が述べられていました。

    とても素敵なスピーチでしたので、ここで中部日本研修センターの小杉裕一郎所長のコメントとともに全文を紹介します!


    エデン

    みなさん、私の名前はエデンです。フィリピン出身です。私は日本に3年間いましたが、皆さんにお別れを告げ、フィリピンに戻る時が来ました。皆さんの助けに感謝しています。私たちは、オイスカが日本での生活の指導など、サポートをしてくれて幸せです。質問があるときや問題が発生したときも、皆さんはいつも私たちの味方となってくれました。また、素晴らしい職場と親切な同僚にも恵まれました。私たちが外国人であることを感じさせず、私たちの足りない部分にも忍耐強く対応してくれました。そして、社長もとても親切でやさしく、私たちに良い環境を提供し、私たちにいつも手を差し伸べてくれました。私がここで出会ったすべての人はとても親切で優しかったです。私たちは本当に幸運です。

    家族に会うのは3年ぶりです。再会できることがとても楽しみです。しかし、日本を離れるのはさみしいです。日本は素晴らしい場所で素晴らしい文化がありますが、この場所を素晴らしいものにしているのは人々です。日本人の忍耐力、秩序、そして規律は私が最も尊敬するものです。ごみの分別や交通ルールを守ることなど、私はこの規律と秩序をフィリピンに伝えたいと思っています。同僚が私に話してくれたある日本の考え方が、特に印象的でした。それは「おもいやり」という考えです。ほかの人の立場になって考えることです。それが「他者への共感と思いやり」につながるのです。この日本の文化が日本をよくしています。それが日本人が公共の場で静かに話す理由、携帯電話をサイレントモードにし、電車やバスで電話に出ない理由、使った後に公共の場をきれいにする理由、そしてトイレの音をブロックする理由です。まとめると、これは素晴らしい学びの経験で、私には多くの良い思い出があり、帰国時にここで学んだことを持ち帰りたいと思っています。

    私は中村先生と中部研修センターのすべてのスタッフに感謝したいと思います。皆さんのサポートと助けなしでは、私たちはここまで進むことはできませんでした。また、私たちの社長にも感謝したいと思います。たいようで働くことは喜びでした。私たちは親切に包まれ、家族のように接してもらえる良い職場環境があったからこそ、これほど長く働くことができました。3年間、本当にありがとうございました。数年はあっという間に過ぎましたが、楽しかったです。ここで学んだことを忘れず、どこに行ってもそれを持っていたいです。本当にありがとうございました。

    小杉所長コメント:エデンは、バゴ研修センターで日本語研修後、介護実習生として来日しました。中部センターでの基礎研修に取り組む姿勢も真面目で熱心で、実習期間中は、健康を維持し、全く問題なく、会社の方に惜しまれながら帰国しました。彼女の今後の活躍を祈りたいと思います。


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