四国支部廣野です。12月10日(土)、四国研修センターで、5名の研修生の修了式が行われました。
マレーシア、インドネシア、フィジー、モンゴルの研修生たちが、10ヵ月もしくは2年の研修を無事に終え、
この日を迎えました。
年間を通じた行事や式典で、研修生たちが民族衣装を着ているのをよく見るのですが、今年の修了式には、
なんと、2年の家政コースを修了したグレンダさんが、浴衣を着て登場しました。
支部役員の奥様よりご指導いただき、2日間で仕上げたそうです。そして、会員の方に着つけを習い、
当日は自分で浴衣を着て修了式に臨んでいました。
修了生からの発表では、代表でアンギさんが、日本の「もったいない」精神について触れていました。
例えば、「おから」はインドネシアでは捨ててしまうものですが、日本での研修により、栄養が豊富な
おいしい食材であることを学んだそうです。 インドネシアに戻ったら、この「おから」を活用していきたい、
と話していました。
歓送会の最後の挨拶で、オイスカ本部代表として出席された松野部長代行がOISCAのS(精神)の大切さを
お話し下さいました。
1961年の創設以来、オイスカが長い間存続できたのは、開発団として派遣された多くの日本人たちによる、
現地の人たちへの言語・宗教・文化を超えた繋がりが礎にあるからだということは、オイスカ誌等を読んで
知っていましたが、こうした和を大切にする日本の精神が根底にあるからこそ、数多く存在するNGOの中で
オイスカが必要とされているのだということを改めて感じました。
研修生たちが、日本で研修を受けたことによって生まれた新しい「希望」「挑戦」が実現できることを、そして、
次の研修生へと受け継がれていくことを、会員の一人として見守っていきたいと思いました。
以上は真面目な文章でしたが、最後にどうしても書きたかったのが、歓送会でのご馳走です。
グレンダさんが準備した茶碗蒸しをはじめ、エビのパイ包みやシフォンケーキなど、テーブルいっぱいに
並べられた料理の数々に、皆さんとても満足しておられました。
このご馳走は、菅原先生の指導の下、これまでセンターに関わってきたボランティアOBや研修生OB、
会員など、たくさんの方の愛情でつくられている特別なご馳走です。
それぞれの研修センターで、きっとこうしたオリジナルの御馳走が出てくるんだろうなあと思うと、
ちょっと他の研修センターも覗いてみたい気がするのでした・・・。