四国支部の池田です。
オイスカ草創期より、インド・フィリピン・スリランカ等でオイスカ活動に
半生を捧げてこられた滝田政夫氏が1月5日、永眠されました。
ご自宅のある静岡市内で10日、穏やかに晴れ渡り富士山が姿を見せる中、葬儀が営まれました。
静岡県内で運送業を営まれていた滝田氏は、中野與之助オイスカ初代総裁と出会い、
アジア地域の発展のために貢献したいと事業を止め、オイスカの活動に参加された方です。
葬儀会場入口には、各国での活動の様子を撮影した写真や受章された表彰状などが展示され、在りし日の滝田氏を偲ぶことが出来ました。
私が滝田氏と出会ったのは国際協力ボランティア3期生として、当時は
静岡県浜北市にあったオイスカ開発教育専門学校で研修を受けた時でした。
滝田氏は当時、同校の校長として、奥様とともに住込みで学生や研修生達の教育や学校運営に当たっておられました。 国際協力の世界に飛び込んだ私にとって正に恩師のお一人で、豊富なご経験に基づき、その当時の国際援助トレンドや開発協力理論など専門的な講義・農業実習・オイスカの概要・異文化理解など、多岐に亘るお話しを伺いました。また、軍人として朝鮮半島で敗戦を迎えた後、旧ソ連により二年間のシベリア抑留生活を余儀なくされたこともあり、それまで私が学校教育で受けてこなかった大東亜戦争に関する光と影の部分についても学ばせていただきました。
滝田氏が活動されていた海外のオイスカプロジェクトで現在中心的な役割を担っているスタッフの多くが、先生とともに汗を流してきた人達で、訃報を知った海外スタッフからも哀悼のメッセージが多く届いていました。
オイスカの第一線を退かれて後、晩年の先生にお会いする機会はありませんでしたが、現在の私が在るのは滝田氏にご指導いただいたお陰でもあります。本当に有難うございました。謹んでご冥福をお祈りいたします。