ボランティアの秋山です。
オイスカが今年からスタートさせた海岸林再生プロジェクトの現地調査に参加させていただき、 名取の海岸林の役割や名取の人々の思いを知ることができました。 3日間で最も印象に残っていることは、「未来の世代のために海岸林を再生させよう」という農家の方々の言葉です。 今年は津波や放射能汚染があり、台風による豪雨・洪水もあり、農地・農業が大きな被害に遭うのを目にしまし た。 農業の脆弱性を見せつけられました。一体私たちはどこで農業をやれば良いのかとも思えてきます。 農地は何十年もかけて良い土壌が養われていくもので、その土地を失うというのは相当つらいものがあると思います。

しかし、名取の農家の方々は既に切りかえて、未来を考えていました。 「未来の世代のために」と聞いた時、どういう感情かわかりませんが、若い世代の一人の人間として嬉しく思いました。 私は実家が農家ということもあって、農業には関心があります。 将来もなんらかの形で農業に関わっていきたい と思っています。 今年の様々な災害を目にして、農業はこれからどうなるかと思っていましたが、名取の農家の方々に会ってみて、 農業は必ず再生し、続いていくと感じました。 「失ったら、また作ればいい」そういう気持ちで農業や海岸林に向き合っていくべきなのでしょう。 そういう強さを農家の方々から感じました。名取の農業の再生のために、そのための海岸林の再生のために、 自分に何ができるとも思いません。しかし、「未来の世代のために」という気持ちは忘れずにやっていきたいです。

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