スオスダイ!(こんにちは)、四国支部の池田です。
カンボジア・レポート第6弾は、カンボジアの歴史に暗い影を落としているあの時代の話しです。
皆さんは、『キリング・フィールド』(The Killing Fields)という映画をご存知でしょうか?
1984年制作の英国映画で、ニューヨーク・タイムズ記者としてカンボジア内戦を取材し、
後にピューリッツァー賞を受賞したシドニー・シャンバーグ氏の体験に基づく実話を映画化
したもので同年のアカデミー賞において、助演男優賞・編集賞・撮影賞の3部門を受賞した映画です。
この映画を私が初めて観たのは中学生の頃で、カンボジアという国を知ったのは、この映画を通じて。
(本当に恥ずかしいのですが、同国へのネガティブなイメージを持ってしまいました。)
それから??年!初めてカンボジアを訪問することとなり、ツアー日程に『地雷博物館』の視察が
あったことにも、大いに関心を持ちました。
1953年にカンボジア王国としてフランスから独立後、政治体制の対立やベトナム戦争の影響、
そして当時の政権とクメールルージュ(カンボジア共産党)による内戦、更にその後のポル=ポト政権による
四年余に亘る大量の知識人を含めた自国民大虐殺等により人口の3分の1超が減ったといわれる
同国ですが、訪問した『地雷博物館』は館長のアキー・ラー氏がポル=ポト軍の少年兵として地雷を
埋めた過去を悔い、その償いとして始めた地雷撤去ボランティアで撤去してきた地雷や武器を
展示している博物館で、『地雷』の問題や怖さを知ることが出来る展示内容でした。
ガイドのテブット氏も叔父さんを地雷で失ったそうですが、カンボジアの発展が大きく遅れ今も抱える
貧困問題に繋がる内戦の傷跡を知ることは、各訪問地で会った子供達の生きる力や逞しさに
影響しているように思いました。
世界遺産アンコールワット遺跡群と同じシェムリアップ州にある『アキー・ラーの地雷博物館』。
これからも多くの人に訪れていただいて人間の愚かさと強さを感じ、平和な世界づくりに役立てて欲しい、
そう強く願っています。
それでは、また。オークン!(ありがとう)