2021年8月2日

四国センターで中部研修時代を思い出す

  • 四国研修センター
  • 本部スタッフ
  • 本部・啓発普及部のグラゼンです。
    四国での最後のブログですが、アップロードされる頃には、
    おそらくオイスカ中部日本研修センターにいると思います。

    四国研修センターに3週間滞在し、2007年にオイスカ中部研修センターで研修していた頃の
    思い出がよみがえりました。その時、フィジー研修生のメレさんは9歳だったそうです……。

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    フィジーのメレさん。若いです!!

    研修生時代、それからスタッフになってからも含め、日本に住んでだいぶたちますが、その間、日本人にとっての調和の大切さに気づきました。一人一人が社会の中で求められる自分の役割を理解していて、それを正確にこなしています。
    オイスカの研修センターでの研修プログラムには、ユニークな特徴があります。それは一つの屋根の下で研修生が全員一緒に研修を受け、寝食を共にしているということです。文化、宗教、伝統、学歴、生活習慣の違いがあるにもかかわらず、オイスカのスタッフと研修生は、調和して学び、共に生活している点は、研修生の個人の成長、また特にリーダーシップスキルの形成にとって非常に重要だと思います。

    研修センターでの生活は時に厳しいです。冬は気温が0度以下にまで下がり、夏は36度まで上がります。しかし、この厳しい状況の中でこそ、インストラクターと研修生の間の友情は深まります。インストラクターは命令するだけでなく、研修生と共に協力して一つの目的を成し遂げようとしています。農場での農業研修も実践による学習が中心で、インストラクターも研修生と一緒に汗を流しています。
    メレさんが数日休んだ後、スタッフのデニスさんもファビアンさんも、彼女を温かく迎えてくれたのを今でも覚えています。デニスさんの指導は厳しい面があるかもしれませんが、それは相手を思う心を持った厳しさです。

    きゅうりを植えるための準備 。 敷きわら作業をしています!
    きゅうりを植えるための準備 。 スタッフと研修生が一緒になって、敷きわら作業をしています!

    ちなみに、フィジーがオリンピックのラグビーチャンピオンシップで優勝した時、みんなでメレさんと一緒にお祝いしました。彼女のいとこはフィジー代表のラグビー選手の一人です。

    勝者の笑顔! メレさんはみんなにアイスとお菓子をごちそうしてくれ、スタッフの安部さんもアイスを買ってくれ、みんなで勝利を祝いました!
    勝者の笑顔! メレさんはみんなにアイスとお菓子をごちそうしてくれ、スタッフの安部さんもアイスを買ってくれ、みんなで勝利を祝いました!

    良い生活を送るための鍵は、良い人間関係を保つことにあります。ハーバード大学が実施した80年間の調査の結果でも、人との関係が我々を幸せに保つものだと分かっています。社会的な階級、財産、名誉、IQ、さらには遺伝子といった要因よりもずっと人生をよくするものだと。オイスカセンターで築くような人とのつながりを持つことは、将来、満足度の高い人生を送ることを約束するものだと思います。

    タイの研修生、プロイさんは来週帰国する予定なので、彼女がいなくなると研修センターの雰囲気は変わってしまうことと思います。確かにSNSを使えば、タイと日本で離れていても、コミュニケーションをとることは可能です。しかし、研修センターにいる皆さんが彼女と再び会う機会は来るのでしょうか。その答えはまだ分かりませんが、一つ確かなのは、どこで会おうとでも、そこはみんなが笑顔に満ちていて、その時の会話は日本語で行われているということです。それがオイスカの研修センターなのです。

    一日の作業後。夜ご飯が楽しみ!
    一日の作業後。夜ご飯が楽しみ!

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