バングラデシュの安部駐在代表代行からレポートが届きました!
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バングラデシュの貧しい家庭では、子どもに靴やサンダルを買ってあげる余裕が無く、
裸足で遊ぶ子ども達が足の傷から感染症にかかることがあります。
そのことを新聞で知った立教大学教授が主宰する学生のグループ「適十塾」のメンバーが、
自分たちに何かできないかと考え、オイスカ・バングラデシュ研修センターへやって来ました。
彼らが考えた解決策は、ワラぞうり。
●ワラであれば、稲作が盛んなバングラデシュではどこでも手に入り、安価な材料であること
●技術を身に付ければ、自分で作れるため購入する必要が無いこと
●上手に作ることができれば、販売して収入を得られること
●小さい子どもがいる母親や老人など外での仕事ができない人々でも作れること
これらの理由からワラぞうりを選びました。
大学生たちは、東京から秋田まで出掛けて技術を習得した後、バングラデシュを訪問しました。
写真入りの説明書まで用意してくるその熱意が伝わったのか、
オイスカの研修生だけでなく周辺の村人も熱心に作業に取り組み、
最後には形はいびつながらもそれぞれが自分のワラぞうりを作り上げました。
今後は商品化を目指して、バングラデシュ国内の企業と交渉中とのことで、
商品化が実現すれば、貧しい人々の収入向上も期待されます。
(報告:バングラデシュ研修センター駐在代表代行 安部雅之)