事務局長の永石安明です。
本日、衆議院第一議員会館特別和室でモルディブ政府代表一行とオイスカ関係者との懇談会を開催しました。
モルディブ政府からは、マリヤム・シャキーラ環境・エネルギー大臣、アムジャッド・アブドラ同省地球温暖化対策局長、アハメッ ド・カリール駐日大使他1名が参加し、オイスカ側からも4名が参加。 今回の会談は、オイスカの活動をよく知るカリール大使が、オイスカ関係者と是非面会して欲しい、との強い希望を大臣に伝えていたことで実現しました。
カリール大 使はオイスカの中野良子総裁にも面会され、オイスカの理念に深く共鳴されており、モルディブにおける環境保全やエネルギー問題、人材育成などの同国が抱える問題の解決にはオイスカのようなNGOの協力が不可欠であると考えています。今回
、 沖縄で開催された「地球温暖化防止とサンゴ礁保全に関する国際会議」に出席したシャキーラ大臣が日本政府の関係閣僚と会談するために上京されたタイミングで懇談ができました。
現在、モルジブにおいてはゴミの不法投棄がもたらす海洋環境破壊が 大きな問題となっており、このまま放置すれば、国の主要産業である観光産業にも大打撃を与えかねないとの危機感が募っています。
そんな中で、 オイスカには環境保全(ゴミ処理問題)、農業分野においての人材育成などの協力が求められました。気にかかったのは、ゴミは、近隣諸国、特にインド、スリランカなどからの不法投棄、また、近海を航行する船舶、さらには、外国人観光客 などから排出されるものが大半を占めるという事でした。
いずれにせよ、インド洋の楽園と呼ばれるモルディブのような小さな島嶼国家でさえも、 今日のグローバル化による様々な社会問題からは避けて通れない時期に来ているということです。
アジア太平洋地域を中心に活動するオイスカとし ても、持てるネットワークと人材育成におけるノウハウを活用しながら、彼らの期待に答えられるよう努力しなければいけないと感じた会談でした。