本部・広報室の林です。
今回、中野総裁にとって最も印象に残った出来事の一つが
サバ州を訪問した際に、タンスリ・ソフィアン・コロにお会いしたことです。
ソフィアンさんは、1960年代後半に総裁が創立者とマレーシアを訪問した際にサバ州の農業大臣を務めていた方で、同州の青年の育成への協力要請があったのだそう。
それがきっかけになってオイスカは「東マレイシア開発プロジェクト」を立ち上げ、1977年にセンターが開設されたのです。
当時の写真が月刊「OISCA」77年12月号に掲載されていました。
キャプションによると一番右がソフィアンさん(農業水産大と書かれています)。
現在のソフィアンさんは御年87歳。
サバの訪日研修生OBたちが総裁を囲む夕食会を催してくれ、
30名ほどのOBたちが集まった中に、お孫さんに伴われたソフィアンさんがいました。
……が、お孫さんと思ったのは間違いで、末の娘さんだとのこと。
お子さんは13人いらっしゃるのだそう。奥さんが3人。
総裁は、ソフィアンさんの健啖ぶりに驚き、また毎日トレーニングを欠かさずに
体を鍛えているとの話にも感心していました。
最後にとてもハリのある声で、子どもの頃に日本の兵隊さんに教えてもらったという
愛国行進曲を「見よ東海の空あけて~♪」と最後まで歌いきった姿に感激していました。
OBたちがカゴいっぱいに新鮮なフルーツを盛ってプレゼントした際には、
その重さにカゴを落としそうになってよろけるパフォーマンスを見せ、
みんなが驚くと、嬉しそうに笑っていた姿がとてもチャーミングで、
私は初めてお会いしたのですが、大ファンになってしまいました。
総裁が、ソフィアン・コロさんに会いたいと何度も口にしていたのがよく分かりました。
サバの地でオイスカのプロジェクトが始まる、そのきっかけとなったお二人の再会。
その場に立ち会い、長いオイスカの歴史を感じることができました。