中部日本研修センターの森田です。
2013年年末から正月にかけて、妻の帰省にあわせ、 マレーシア・サバ州に出かけました。 何回かにわけて簡単にレポートをさせていただきます。
今日はまず基本情報から。 サバ州は、ボルネオ島にあります。マレー半島側を西マレーシア、ボルネオ島側(サバ州とサラワク州のみ)を東マレーシアという言い方をします。
東マレーシアは、ボルネオ島の北部三分の一だけです。南部三分の二は、インドネシアです。地理的にも民族的にもマレー半島のマレー系よりもインドネシア(カリマンタン)やフィリピン(ミンダナオ島)に近いと言えます。実際、過去にフィリピンやインドネシアが、時々サバ州の領有権を主張したりしていました。
一般的に、マレーシアというとイスラム国で、随分発展した国だと想像されています。私は、それにいつも違和感を覚えています。
ボルネオ島は、日本でいうと沖縄のような感じかと思います。観光地で、産業はゴムとオイルパームがメインです。人口が少なく(300万人程度)、国土が広い(北海道より少し小さい)です。人口密度が、1㎢に42人程度(北海道は約70人)。木材、ガス、石油、天然ガスもあり、資源には恵まれています。
サバ州は、過去イギリス植民地下でキリスト教が多く、イスラム教についても厳格さはありません。 とはいえ、国教ですから、大切にされています。
民族的には、マレー半島とは異なります。 先住民としてドゥスン族、ムルット族、バジャウ族などがあり 言語・文化が異なり半島のマレー系とは一線を画します。 中国人も多く、さらにフィリピン南部やインドネシア東部からも出稼ぎ・密入国などで人口が流入して来ています。