みなさん、こんにちは!
本部・海外事業部のマスドメです
前回の記事でもお伝えしたように、今回は村の復興に向けて活動する訪日研修生OBの様子をお伝えします。
出張期間中訪れたラ県は、フィジーセンターや日本で研修を受けたOBを数多く輩出しています。今回訪問したのは、今年2月に訪日研修を終え、帰国したばかりのジョー氏(中部日本研修センター)が住むナオゾンバウ村。彼は帰国した数日後、この巨大サイクロン・ウィンストンによって被災しました。彼の村は、海のすぐ隣に立つ丘の上にあるということもあり、村が受けた被害は大変大きいものでした。ほぼ全ての家が全半壊という状況にあり、一部の村人(特にお年寄り、女性や子ども)は近隣の村へ現在も避難しています。村の全貌を目にした時には、その状況からうかがえる当時の様子と復興に励む人々の姿に自然と涙が溢れました。
現在では、村の再建のため、若手を中心に朝7時から夕方の6時まで、休まず活動し、さらには朝の6時からの1時間は、オイスカより配布された野菜の播種、畑の手入れを行っています。復興作業を優先すべき状態にある中で、農地として使用する土地の十分な手入れは現状難しく、新たな播種に向けての作業や草取りが不十分な状態となっていて、今後食料面での問題が懸念されます。そんな中、ジョー氏は、村での種子のばら撒き手法を変え、野菜の生産性を上げようと、苗床設置の支援を駐在代表のジョジョ氏へ依頼しました。その様子から、日本での学びを生かし、村を立て直そうという彼の思いをうかがうことが出来ました。
まだまだ、村の再建には時間が掛かるかもしれませんが、「ふるさと」を思う彼や村の人々の力は、このような状況の中でさらに強くなったようです。
また、こういった現地の人々の姿に、今回出張させて頂いた私も、日本から遠く離れた国の「今」を伝えることの重要性というものも改めて考えさせられました。オイスカをサポート頂いている方々やスタッフ、そしてこの記事を読んでくださった方々に少しでもフィジーという国を知って頂けるよう、一つ一つの記事を大事にしていきたいと思います。
今後ジョー氏をはじめ、これまで輩出してきたOBが村の若きリーダーとして、さらに活躍することを願います!
次回の記事もお楽しみに!! Vinaka!