みなさん、こんにちは!
本部・海外事業部のマスドメです。
先日、業務調整のため出張したフィジーの様子をシリーズで数回にわたってお伝えします。
フィジーといえば、やはり今年2月に起きた、サイクロン・ウィンストン発生後の様子が気になっている方も多いのではないかと思います。今回の出張では、現地スタッフからの強い要望もあり、特に被害の大きかったビチレブ島北東部のラ県へ足を運ぶことができました。
オイスカフィジーセンターのあるシンガトカ市から車を5~6時間ほど走らせ、突然現れた霧を抜けると、そこには確かに「何かが起こった…」とわかる不自然な光景の数々を目にしました。川沿いには多くの木々があるものの、その枝は折れ、葉も木の上部からぽつぽつと生え出している程度で、それがもともとフィジーの自生樹木の一つと思ってもおかしくないほど、同じような木々が辺り一面に広がっていました。
また、主要道路を挟んで存在する村々には、各国NGO、赤十字などの支援団体のテントや屋根を覆うシートがあり、さらには2か月以上経過した現在でも電柱が倒れたままで電気が通らない、橋・道の損壊など、今も支援を要する状況にあることはすぐに認識できました。ただ、校舎の損壊が激しい学校の校庭に建つ、Unicefの大型簡易教室テントの中で元気にはしゃぐ子どもたちの笑顔にはほっとさせられました。
オイスカフィジーは、サイクロン発生直後、緊急対応として、支援物資の配布、炊き出しを行いながら、普段から関わりのある村々を中心に訪問しました。(https://oisca.org/news/?p=8373)
通常、サイクロン被害の大きかったラ県では、マングローブの植林・育成、サンゴ礁保全活動、「子供の森」計画の活動が行われており、その現場でも被害の爪痕は残りますが、まずは人々の元の生活を取り戻すことを最優先に現地スタッフも活動を続けます。
ちなみにサイクロン発生後すぐにオイスカが配布した野菜の種子は、現在順調に育ち、あと少しで村の人々の食を支えることになります。こういった状況の中で、自分たちで育てた野菜は、一層のおいしさと食への喜び・感謝を与えることでしょう。
次回は、村の復興に汗水流す訪日研修生OBの様子をお伝えします!お楽しみに!
Vinaka!!