オイスカ・フィジー駐在員の菅原弘誠です。
先日、農業研修を協働で実施しているフィジー政府の青年スポーツ省職員と共に、研修生OBのフォローアップ調査に出かけました。
この研修生とは、日本で学んだ研修生ではなく、地元フィジーでオイスカが実施している農業研修のOBです。
今回は、フィジーの首都Nadi(ナンディー)近郊のOB3名を訪問。 その中の一人Josaiaさんは、2007年にオイスカ・フィジーの研修を受け、その後自分の村から更に山奥に30分ほどの場所で、主にヤンゴナ(フィジーの伝統儀式のセブセブを行う際に飲むカバの原料)の栽培をしています。 話を聞くと、最初はセンターで習った野菜栽培に挑戦したが、周囲の動物に食べられたり、更には村の人に野菜を盗られたりしたとのこと。 そこで、場所を変えてヤンゴナを中心に計画的に定植しているそうです。 毎月しっかりとした収穫・収入を得ていることに驚きました。
「オイスカの研修を受けなかったら、時間を大切にすること、 何か困難にぶつかった時に自分で考えて行動することはできなかった。 何もない自分がここまで頑張れているのは研修のおかげだ」 と話した彼の顔には自信があふれていました。
これが、オイスカの研修が目指す成果か、と再確認したのです。