こんにちは、国際ボランティアの諸江です。
先日、インドネシアのスカブミ研修センターで初の試みが行なわれました。 それは、「道路の清掃活動」。
インドネシアでは、ゴミ問題が深刻で、ここスカブミも例外ではありません。ゴミの収集や焼却施設がないため、ゴミは自分で燃やすか、埋めるか、そしてポイ捨てするか。
センターの周辺の道路沿いには、周辺の住民だけでなく、わざわざ遠くから車に乗ってゴミを捨てる人たちもいます。ゴミ袋にきっちり入って捨てられた物も多く、もはやポイ捨てレベルではありません。 これに見かねたスタッフが、今回の道路の清掃活動を企画したというわけです。
研修生と「子供の森」計画スタッフ総勢30名ほどで、道路脇のゴミ拾いからスタート。普段車で通り過ぎていてもゴミの多さは目に付きますが、実際には奥までゴミだらけ。
日本では、学校や地域の活動でよく行なわれている清掃活動も、研修生にとってはほぼ初めて。
ゴミの多さにあきれ返りながらも、「悲しい・・・」とつぶやく研修生も。
集めたゴミは、濡れていて燃やすこともできないため、今回は穴を掘って埋めることになりました。
これが今できるベストかと思うと少し悲しいですが、現状を見ると仕方ありません。
終わりのないゴミの量に、清掃作業も半日と時間を区切って終わりましたが、振り返るとすっきりきれいな道路が!研修生にも笑顔が広がる中、スタッフが一言。「ゴミを拾うことが大切じゃなくて、ゴミを捨てないことが大切なんだよ」。
そう、今回の作業には、地域住民へも参加を呼びかけたのですが、叶うことはありませんでした。本当にゴミをなくすには、地域の人の理解が必要です
。活動を続け環境への姿勢を見せること、子どもたちや住民への環境教育など自然を愛する心を育てていくことで、少しでもゴミ問題の軽減につながれば、、、と切に願います。
今回は、大切な一歩め。次の一歩を、そっと見守ってくださいね。