2017年1月20日

インドネシア人にファーストエイドを教えてみた

  • 本部スタッフ
  • こんにちは、国際協力ボランティアの伊藤です。

    先日、インドネシアでファーストエイドのクラスを担当しました。

    簡単に説明しますと、ファーストエイド(救命処置)とは、
    救急隊が駆けつけるまでの間に症状が悪化しないように処置を行うことで、
    事故にあった人の生存率を高めるというものです。

    というのも、実際に事故にあって意識を失ってから20分で生存率はほぼ無い、と言われています。

    逆に言うと、救急隊を待つだけではなく、より多くの人が
    知識と経験と勇気を備えていれば救える命が増えるということです。

    さて、前置きが長くなりましたが、そんなわけで、彼らにも手法を教えることになりました。

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    映像の後もニヤニヤする男性陣

     

    早速、開始前に人口呼吸の映像を流していたら爆笑!口づけをしているシーンで興奮してしまったようです(苦笑)。イスラムは男女関係の決まりが厳しいため、かえってこのようなシーンが笑いを誘発してしまうのかもしれません。

    最初に、3択クイズで熱射病や骨折の際の正しい処置について問題を出しました。
    すると、綺麗に3つに人が分かれるのです。
    1問はふざけた回答にしているのですが、
    彼らは周りを気にすることがなく己の道を進みます、すごい。
    かつ正解した時、間違えた時のリアクションも大きくて、
    気持ちいいくらい正直だなあと思いました。

    笑いの絶えない研修生たちは明るさ満点
    笑いの絶えない研修生たちは明るさ満点

     

    次に、意識を失っている人への対応方法を説明しました。
    ゲームの時とはうってかわって、真剣な顔つきで聞いています。
    難しい内容なので絵やインドネシア語・英語を
    パワーポイントに入れながら説明しました。
    通常は数時間かけてゆっくり教えるものなので、
    どこまで覚えてもらえるかドキドキです。

    最後に、実践用に21組になってもらい練習をしました。
    訓練用の人体模型は無いので可能な範囲でシミュレーションをしてもらいます。

    2人1組でシミュレーションを行うことで、行動を正しくイメージさせる
    2人1組でシミュレーションを行うことで、行動を正しくイメージさせる
    人口呼吸になると笑いを止めることができないようです(汗)
    人口呼吸になると笑いを止めることができないようです(汗)

    呼吸にも心臓マッサージにも自分たちが思っている以上に力がいること、
    つまり思い切りの勇気が命を助ける可能性を高めることを伝えたく、練習は続きます。

     

    人口呼吸の代わりにビニール袋を使い、肺に送る空気の量の感覚を掴みます
    人口呼吸の代わりにビニール袋を使い、肺に送る空気の量の感覚を掴みます

    こうして90分の講義が幕を閉じました。
    何もないのが一番ですが、有事の際には今回の経験を役立てて欲しいと思います!

     

     

     

     

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