2022年11月9日

まるで日本! インドネシアの電車の乗り方 

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  • インドネシア駐在員の大垣です。
    インドネシアには、まだ一車線しかない道路も多く、頻繁に止まる乗り合いタクシーや空いているスペースを縫うように走るバイクの影響でいつも渋滞が発生しています。

    渋滞に巻き込まれると本来なら5分で着く場所でも30分以上かかってしまいます

    普段は温厚でゆったりとしたインドネシア人が道路に出ると一変、車線を無視して我先にと車で突っ走る様子にはいつも驚かされます。

    渋滞に巻き込まれるのが嫌なので、私はジャカルタや地方に行く際はいつも電車を使っています。

    整然としたプラットフォーム。日本から運ばれてきた旧車両が使われています

    なんといってもインドネシアの電車は便利です。日本の旧車両が使われているだけでなく、運行にも日本のシステムが採用されています。ゴムの時間(インドネシアの時間にルーズな様子を比喩)とは対象的に時刻表ピッタリで運行されているのが素晴らしいです。

    乗降時には、日本と同じく降りる人を優先し、ドアの左右に分かれて列をつくります
    車内の路線図。Stasiun berikutnya(次の駅は〜)というアナウンスを、よーく聞いておく必要があります

    都市間を長距離移動する際は、高速列車が利用できます。Kai accessと呼ばれるアプリケーションをダウンロードして、日付とパスポート番号を入力すれば、外国人でもチケットを予約することができます。オンライン決済だとエラーが頻出しますが、Indomaretと呼ばれるコンビニのレジでバーコードを見せれば、支払いができるので大丈夫です。

    ジャカルタのGambir駅(モナスの隣にある駅)から高速列車に乗れば、ジョグジャカルタやスマラン、ソロ、西端のスラバヤまで、ジャワ島の都市ならどこでも行けます。

    スマランに行くまでの車窓の眺め。ジャワ島の広大な水田がどこまでも続きます

    私は仕事でジャカルタに行くこともあるのですが、そんなときは、まずボゴールまで高速列車で行き、KRLと呼ばれるボゴールからジャカルタ市内を運行している路線に乗り換えています。ジャカルタ市内なら旧市街やモナス、インドネシア大学等、主要な場所へはどこまでも行けます。因みに、Manggarai駅で乗り換えれば、スカルノハッタ国際空港も電車で行くことができます。

    駅のチケット広場。ここでカードを購入できます

    KRLの乗り方ですが、駅に行けばチケット売り場があるので、そこで下の写真のようなカードが購入できます。チャージ制で日本のスイカのようなシステムです。残金が少なくなったらチケット売り場で行き先を告げて、必要な金額をチャージするだけです。カードを買ったらそのまま改札機を通過すれば良いので、並ぶ手間もありません。改札を通過したら、電光掲示板に行き先とプラットフォーム(Jalur)が表示されているので、番号を見つけて乗車します。

    改札も日本式

    またジャカルタには地下鉄も通っています。上記とは別のカードをつくる必要がありますが、一枚あれば市内を走るバスも乗れるので便利です。

    注意書き。ドリアンを持ち込むと電車から降ろされるので注意が必要です
    通勤時は満員に。日本同様、リュックは前にかけるマナーが浸透しています

    インドネシアで電車に乗っていると、まるで日本にいるかのような懐かしい気分になります。東京にいた頃、片道1時間半かけて通勤していた日々を思い出します。
    以上、インドネシアで渋滞を避けて電車で快適に移動したい人に向けて書いてみました。機会があれば是非とも利用してみてください!

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