本部・総務部の倉本です。
3月22~28日に、インドに出張してきました。
インド、ウッタル・プラデシュ州バラナシ県では、2023年から「ガンジス河流域村における水・土・森の自然資源共生型農業技術普及による持続可能な生計向上支援プロジェクト(JICA草の根技術協力事業)」が進められています。
このプロジェクトは、竹炭を活用した農業技術の導入や森林再生・保全につながる果樹等の栽培・スキルの習得を通じて、農村住民の環境保全や持続可能な自然資源活用への理解向上を目指すものです。
★詳細は、HP内の活動紹介やオンラインイベントでも紹介しています!
事前の調査段階から、日本のスタッフが何度も現地を訪れており、今回の渡航は10回目。私も以前から訪問のタイミングを窺っていて、ようやくこの3月に初めての現地入りをすることができました。
これまでの取り組みで、活動対象地の3村では、すでに竹炭を焼くための窯が完成し、各村のコーディネーター(村の農家さんです)が日本の専門家と共に竹炭づくりを進めています。さらに、できた炭を20組の協力農家の方々の畑で活用するテストも実施しており、今回の訪問では、各村での炭焼きや窯の管理の指導、竹炭を活用した畑のその後の聞き取り、さらに来月下旬に予定している訪日研修の事前セミナーなどを行いました。
それらの詳細は別の機会、別のブログで紹介するとして、こちらでは、各村への初訪問時の私の印象をゆるっとお話しすることにします。
●ラムナ村
このプロジェクトで最初に竹炭の窯をつくった村で、バラナシ市街地からガンジス河に沿って南方面に車で40分程度の場所にあります。人口は約3万人と大きく、土地の6割が畑(稲作は少ない)で、一部竹林があるのみで森はほとんどありません。
ラムナ村のコーディネーターのアショックさんは、専門家と一緒に竹炭をつくった後も自身で挑戦したそうで、炭焼きは今回が4回目だそうです。私が初めて村を訪問したとき、その出来栄えを確認した千田専門家は「GOOD!アショックさんスゴイ!」とコメント。窯の温度管理等、炭づくりはかなり難しいと思われますが、アショックさんは早くも習得しつつあるようです。この日も、専門家の一言ひとことに真剣に耳を傾け、アドバイスをすぐに実践に移そうとする姿に、活動への強い意欲が感じられました。
炭を確認する千田専門家(手前)とアショックさん
続いて、竹炭のテストに協力していただいている村の農家さんの畑も訪ねました。
まず印象的だったのは、畑がたくさんの竹で仕切られていることでした。竹だけでなく、使わなくなったサリーでしょうか、ところどころお洒落な布も使って囲ってありました。滞在中の移動にお世話になっている地元のドライバーさんによれば、逃げ出した牛や野良牛が入らないように、とのことでした。なるほど村には牛の姿を見かけましたが、後で記載する村にも牛やさまざまな動物がいたのに、ラムナ村のような竹はなかったのはなぜだろうと、何となく考えてしまいます。単純に竹が手に入りやすいからでしょうか。
布で区切られた畑
しっかりつながれた牛
さて、この村では5ヵ所ほど農家さんの畑をまわりました。
小麦やトマト、玉ねぎ、豆、グアバなどさまざまな作物や果樹が育つ広い畑は、やはりどこの国でも通じるところがあり、なんだか和むような気持ちになります。
竹炭のテストは、出荷用ではなく自分で食べるための畑や、家畜用の畑で効果を比較できるようにして行われていました。専門家でもない私が実際に見る限りでは、炭を撒いた方が少ししっかり生長しているように見えたり、一見して変化が分からなかったり、炭を撒いた方がかえって生長が悪く見えたり、結果はまちまち。有機農業、果樹専門家として継続して現地を訪れている筑田専門家(中部日本研修センター副所長)が、現地スタッフのランジットさんの通訳のもと(ヒンディー語を英語に通訳してコミュニケーションを取っていました)農家さんに詳しく話を聞きながら、土を手に取り状態を確かめていました。
まだテストが始まったばかりで、はっきりとした結果はまだ出ていませんが、今後、土壌調査も行いながら、より効果的な竹炭の活用について、各農家さんの協力のもと試行錯誤していく予定です。
後編に続く