オイスカ・インターナショナル事務局長の木附文化です。
10月15日(水)、2025オイスカ国際理事会が東京で開催。理事会後の10月16日(木)〜18日(土)、海外からの出席者のうち22名が参加し、静岡・浜松訪問ツアーが実施されました。
前回は理事会の様子をお伝えしましたが、今回はそのツアーの様子を紹介します。
オイスカ国際理事会の後、アゼルバイジャン、バングラデシュ、インド、メキシコからの参加者22人は、10月16日、17日オイスカ本部が企画したオプショナルツアーに参加しました。
10月16日
月光天文台
一行は午前11時頃、月光天文台に到着し、50cm反射望遠鏡や博物館の天文や化石などの展示を見学し、説明を受けました。月光天文台は、オイスカの創設者が一般の人々、特に小中学生に天文地学について学んでもらいたいと考え、設立しました。宇宙の営みと地球の活動は、人類を含むすべての生物を地球上に誕生させ、その生活を支えています。
一行はこの天文台のテーマが、「宇宙、地球、人類のつながりを知る」であることを学んだ後、この天文台が所在する函南町の町長と昼食をいただきながら懇談しました。
スズキ自動車歴史館
続いて、浜松のスズキ博物館を訪れました。この博物館には、スズキの工夫、発展の歴史と、発明と職人技の精神が息づく浜松とその周辺地域の様子が展示されています。浜松市は、スズキをはじめ、ヤマハ、ホンダといった大手企業も輩出しており、ユニークな街であることを学びました。インドをはじめ世界各地で自動車の生産・販売を大規模に展開するスズキ自動車は、静岡県浜松市で創業され、現在も浜松に本社があります。
10月17日
オイスカ浜松国際高等学校
静岡県浜松市西部の浜名湖畔に位置するオイスカ高校では、約40名の留学生が学んでいます。ベトナム、タイ、フィリピンなど出身国の代表が約1時間にわたり、来校者を歓迎する挨拶を行い、学校生活の様子や経験、インドの学生交流の報告などを行いました。
同校はSDGs教育に力を入れており、生徒たちは地球環境問題について学び、学んだことを実践するためにボランティア活動に取り組んでいます。その実践は、地域社会への奉仕の精神を育むという教育方針です。今年8月、オイスカ高校は、ゴミで汚染された浜名湖をSUPボートを使ってゴミ拾いするイベントを開催しました。オイスカ高校の生徒たちが自ら企画したこのイベントには、近隣の高校生や子ども、大人が大勢集まり、ゴミ拾いの競争を行いました。参加者は、一定時間内に集めたゴミの量で順位が付けられ、上位入賞者にはオイスカ高校の生徒が育てたスイカなどの賞品が贈られました。
このゴミ拾い活動は、全国放送のテレビ番組でも取り上げられています。オイスカ高校の環境保全活動は、毎回さまざまな形で実施されており、近年では環境大臣賞、県知事賞、そのほかの賞などを多数受賞しています。
江戸幕府を開いた徳川家康を祀る久能山東照宮
久能山東照宮は静岡市駿河区根小屋390番地にあり、神社と日本平夢テラスを結ぶロープウェイでアクセスできます。この神社は、260年にわたる江戸時代の基礎を築き、日本の長い平和の時代を作った徳川家康公の墓所です。この神社には、国宝に指定されている権現造りの社殿があります。
この神社の宮司などの要職を務めてきた落合氏は、現在オイスカ静岡県支部長も務めています。一行は神社の由来について説明を受け、祈りを捧げ、国宝である社殿の建設や装飾を見学しました。夜には、落合会長をはじめとするオイスカ静岡県支部長の方々と夕食を共にし、交流を深めました。