2025年2月3日

ウズベキスタン から中継のオンラインイベント 大盛況でした! 

  • ウズベキスタン
  • 本部スタッフ
  • 啓発普及部の鈴木です。

    先日、ここ数年で申込者数トップの人気のオンラインイベントがありました。

    1月23日実施の「カラカルパクスタンから届けます! ~アラル海沙漠化防止プロジェクトの現地のリアル~」東北大学の学生で、現在、ウズベキスタン のカラカルパクスタン農業大学に留学中で、オイスカのアラル海沙漠化防止プロジェクトにも関わってくれている柚原結女さんが、現地からお届けしました。
    当日の参加者数は75人!

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    オンラインイベントは、年間通じて2ヵ月に1回ほどの頻度で開催し、部署を越えた若手職員のグループで運営しています。毎回、企画会議でテーマを話し合い、出演者を決めて創り上げていく感じなのですが、今回は、柚原さん自ら「やりたい!」と手を挙げてくれたのです。
    これまで、オンライン関係の内部向け、外部向けイベントには高い頻度で参加してくれていた柚原さん。しかも、プロジェクトの主要メンバーと一緒に聞いてくれていました。
    ○何とか ウズベキスタン での沙漠化防止プロジェクトのことを知ってもらいたい。
    ○現場でがんばっている人の姿をリアルに伝えたい
    ○私の学びを多くの人に伝えたい。
    ○日本ではあまり知られていないカラカルパクスタンのことを知ってもらいたい。
    そんな思いからだったのだろうと思います。

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    柚原さんがオイスカとつながったきっかけは、
    「松がつなぐあした」(小林省太著 愛育出版)の読書感想文コンクールでした。その後、本の舞台となっている宮城県名取市で実施の「海岸林再生プロジェクト」に関わるようになり、現在は、半乾燥地の造林という共通点がある ウズベキスタン での「アラル海沙漠化防止プロジェクト」に学生インターンとして参画しています。去年の3月に「トビタテ!留学JAPAN」(文部科学省)の枠組みで ウズベキスタン に飛び立ってから10ヵ月が経ちました。

    イベントの内容はとても充実していて盛りだくさんでした。
    3時間くらい話し続けられるのではないかと思うボリュームだったものを、絞って絞って45分ほどに収めてもらいました。

    目次はこのようになっていて、文字だけ見るとふ~んで流してしまいそうなのですが、それぞれ本当に興味深い内容でした。
     1.はじめに
     2.カラカルパクスタンってどんなところ??
     3.柚原の留学概要
     4.プロジェクトのリアルな姿
     5.包括的な感想とこれから

    私がいちばん興味深いと思ったのは、
    「大学での研究費はすべて自腹」という事実。
    分析や実験をしたくても費用が高すぎてできない。海外からの支援で実験機具があっても使い方を知らない。試薬などが揃っていない。
    大学は、学ぶところであると同時に研究機関という役割もあるはずなのですが、日本の当たり前が当たり前ではないことを思わされました。

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    たくさんのトピックを用意してくれていたのですが、これもおもしろそうと興味をもちました。
    「砂漠と関係?! ~トイレと下水道事情~」
    「いつでもナンとチャイ! ~カラカルパクスタンの食卓~」
    「アラル海の植生と土壌の不思議」
    です。

    用意してくれたすべてのトピックはこちら↓

    こぼれ話① ~興味深いカラカルパクスタンの生活~
    ① 塩分がポイント?? 美味しすぎる!野菜と果物
    ② いつでナンとチャイ! ~カラカルパクスタンの食卓~
    ③ デカい!安い!甘すぎる・・ケーキ達
    ④ 沙漠と関係?! ~トイレと下水道事情~
    ⑤ 育児と学業の両立?!

    こぼれ話② ~興味深いカラカルパクスタンの生活~
    ① 密着!! 現地の結婚式
    ② 踊りすぎ!!なカラカルパクスタン
    ③ カラカルパクスタンの馬
    ④ 流行り度合いがすごい!? ~カラカルパクスタンの現代音楽~
    ⑤ サンタさんは31日に来る!? ~カラカルパクスタンの宗教と文化~

    こぼれ話③ ~アラル海にまつわる興味深い実態~
    ① 政府の方針とムイナクの今 ~アラル海におけるガス堀~
    ② バタットとサツマイモ
    ③ アラル海の植生と土壌の不思議
    ④ ムイナクと新たな産業 ~アルミテアの少年から~
    ⑤ とってもレア!アラル海の建物!

    上のトピックのうち、今後、いくつかを柚原さんがブログで紹介してくれる予定になっていますので、お楽しみに!

    柚原さんの視点と興味の広さが垣間見られ、子どもほどの年齢の彼女にただただ感心します。

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    実施後のアンケートには
    「実際の現地でのご活躍も柚原さんならではの行動力と探究心が発揮されていてとても感動しました。水質汚染についてミステリーのままにしたい現地の方々の生活自体に困窮している事と一外国人として真相にいかに向き合うべきか?という問いには共感し胸が痛みます」
    「日常知ることのない国の実情、そこに暮らす方々の実情。「植林だけではなく、生産と生計の観点から」といった言葉、「人間関係の難しさ」「分かり合うことの難しさ」そういった言葉から、現地での大変さが感じられました」
    とのお言葉をいただきました。

    今回のオンラインイベントは、YouTube「OISCA Japan」チャンネルで公開していますので、ぜひご覧ください!

    若い人のエネルギーっていいな~

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