本部・啓発普及部の倉本です。
1月20・21日、宮城県名取市で進む「海岸林再生プロジェクト」の現場に行ってきました。
今回は、21日に行われる「松がつなぐあした」読書感想文コンクール受賞者による活動報告会のオンライン配信を担当するための出張でしたが、その前にもちろんボランティアの日の活動も行いました。
コロナ禍の影響もあり、私の名取市への出張は、気付けば約2年と数ヵ月ぶり。
久々に見る植栽地は、その間のマツの生長でより緑の密度を増して、存在感がありました。
特に2014年の植栽エリアは、昨年から森林組合のプロの手によって本数調整伐(間伐)が進められており、ボランティアの前日にその様子を少し見学させていただきましたが、植える前のかわいい苗の状態が思い出せなくなるほど、大きくなっていました。
ボランティアの活動では、活動報告会をする高校生、大学生のほか、ボランティアリピーターの方々合わせて20名ほどが集まり、初の試みである間伐の指導者講習会が開かれました。
「海岸林再生プロジェクト」の全体をまとめる佐々木廣一統括より、伐採の手順だけでなく、間伐の考え方や状況、安全管理の重要さなどについて講義を受けてから、現場に向かいます。
班に分かれて鋸でマツを伐り、伐り出したマツを集積場所まで運び出していくのですが、大きいもので直径10㎝、樹高5mほどにもなるマツはなかなかに重く、私はベテランのボランティアさんに「がんばれ、がんばれ」と励まされ、もしくは追い立てられ(?)ながら搬出し、短時間の作業ながら少しだけ鍛えられた気がしました。
そして午後、私は今回の出張の目的である報告会の準備のために、一足先に会場となる仙台空港へ移動。
15時に、午後の作業を終えたボランティアの皆さんにもご来場いただき、報告会がはじまりました。
読書感想文コンクールの受賞者は、海岸林リーダー任命され、ボランティアや九州の海岸林視察ツアーへの参加を通じて、松林保全の重要性について学びを深めてきました。これらの体験や、名取市の海岸林をこれからも守っていくため、若者に何ができるのかを自分たちの言葉でしっかりと発表してくれました。
●海岸林リーダーの学びレポート/2/3
●宮城の高校生・大学生、福岡・佐賀へ
「海岸林再生プロジェクト」には、全国から老若男女問わず、これまで多くの方々が関わり、頭をひねり、汗を流してきました。それでも、やはり地元の未来を担う若者の関心と行動ほど、これからの海岸林の成長に効果的なエネルギーはないように感じます。
先日、第二回の読書感想文コンクールの募集も締め切ったところです。
海岸林リーダーを通じて、さらに活動が盛り上がっていくといいなあと感じる出張でした。