おじさんたちに幸あれ!

2018年9月30日( カテゴリー: お助け隊員の声, 本部発 )

広報室の林です。
先日、通勤途中の解体工事現場(この春まで私が住んでいた
アパートが取り壊され、さら地になっています)で健ちゃんを発見。

健ちゃんは名取市在住のステキなボランティアさん。
活動に参加できない日でも、朝だけでも…ときてくれて、
遠方から電車で来る参加者を駅まで迎えに行ってくれるのです!

そんな健ちゃんが、なんでここの工事現場に?
……よく見たら別人。でも作業着を着た感じ、髪型、体型がそっくり!
びっくりした~。

そっくりさんを見かけて、健ちゃんのことを思い出したので、
今日は健ちゃんのステキな写真を公開します。
ojisan
吉田と並んだ健ちゃん。
普段はあまり写真に写りたがらないのですが、
この日(8月のボランティアの日)は満面の笑み。

健ちゃんは、プロジェクトに関連することが新聞に掲載されれば
すぐにメールで送ってくれたり、海岸林の復旧に関する新たな情報などが
出されるとすぐに知らせてくれたり。現場から遠く離れた
東京の事務所にいる私たちにとって名取の動きや情報を知らせてくれる
健ちゃんの存在はとても貴重で、吉田も健ちゃんをとっても信頼しています。

そんなふたりの頭上に、この日は虹がかかりました。
写真だと薄くて見えないかもしれませんが……。

笑顔のおじさんたちの写真に
なんだか私も笑顔に。

おじさんたちにいいことがありますように!

広報室の林です。
14・15日のボランティアの日、全日空グループからも
60名ほどの参加者が2日間活動してくださいました。
会社としてのボランティア派遣なのですが、取り仕切っているのはこの若者たち。
DSC_5190
お揃いのつなぎまでつくってしまったANAすか隊です。
彼らは、社内で結成されたボランティアチーム。しかも
ANAの社員がオイスカのプロジェクトを支援するために結成したので
名前がANAすか。過去にはこんな活動も
何度も個人的に現場ボランティアに参加してくれているメンバーも多く、
オイスカスタッフと同じぐらい(あるいはそれ以上?)現場のことが分かっているため
会社のCSR担当者も彼らにいろいろと任せてくれていた様子。
事前の班編成や説明、現場までの誘導などもすべて彼らがリードしてくれました。
社内にこんなチームがある会社、ほかにはありません!!
自分の仕事を進めながら、この日のための準備も行ってくれていた彼らに感謝!
そして、またすごいのが、後列左の彼がこのチーム内で結婚したのに続き、
後列右から2人目の彼女もまた、このボランティアで知り合った男性とゴールイン!
人のために・・・と一所懸命動いているといいご縁があるのですね。
今回ANAすか隊メンバーに加わりたいと申し出てくれた女性社員がいました。
少しずつ輪を広げながら結束を固め、こうして現場に来てくれる彼らは
本当に心強い存在です。これからもよろしくお願いします!!

ベテラン勢から学ぶこと

2018年9月24日( カテゴリー: 現場レポート )

9月14日、UAゼンセンの皆さんとホーチキの皆さんがボランティアに来てくれました。
(ANAの皆さんは別動隊でした)
作業後、いつものように「たそがれタイム」。
午後の作業が溝切りだったため、結構皆さんお疲れ模様でした。
浅「お疲れさまでしたー。どうでした??」
ホ「疲れたけど、楽しかったわぁ。明日もよろしくねー」
と、ホーチキの方々と話していると後ろから〝トントントン〟〝バンバンバン!〟と音が…。
振り返ってみるとゼンセンの皆さんが長靴に付いている土を防潮堤に叩きつけてとっていました。

右下に皆さんが落とした土が…。

右下の土は皆さんの長靴についていたものです


ホ「えーなに?急に。ここでやらなくてもー」
浅「バスが汚れないようにここできれいにしていってくれてるんですよー」
「バス用にサンダルを持ってきてる人もいるんですよ!」
ホ「あら!?私たちもやらなくちゃ!!」
「色々考えてるのねぇー」
分かりづらいかもしれませんが、左側でジャンプして土を取っている方もいます

分かりづらいかもしれませんが、皆さん一生懸命土をとっています


慌ててホーチキの方々も土を落とし始めました。
こうやってベテラン企業・団体から学んでいってくれるんですね。
皆さん、素敵なお心遣いありがとうございます。

こんにちは、浅野です。
最近はブログをインターン生に任せっぱなしで、久しぶりの投稿になってしまいました…。
さて、8月に最近よく見かけるもの…というブログを書きました。
7、8月によく見かけていたのはいろいろな動物の骨だったのですが、
9月になってよく見かけるようになったのは、これ↓

きのこです!

キノコです!


いろんなキノコを見かけるのですが…
こんなの

こんなのや…


こんなのや…

こんなの


キノコに詳しくないので、食べられるのか食べられないのか分からない!
ヌルッとしていて素手で触っていいものかどうかも怪しいキノコもあるし…
どなたかキノコに詳しい方いませんか??

こんにちは。インターン生の大和田です。
9月14日、15日のボランティア作業はつぼ刈りと溝切りでした。
14日の午前はUAゼンセン36名、午後はUAゼンセン、ANA、ホーチキの105名での作業。
天気予報がはずれ、かなりいい天気の中での作業になりました。
この日はつぼ刈りが0.55ha、溝切りが80m進みました。
溝切りを行なったところは相当水はけが悪いところで、常に水が溜まっているような場所でした。
葦などの水辺に生える草がたくさん生えている場所で、防風柵をどかし、
草をかき分けると5cmほどのカニが何匹もいました。
それほど水が多いところだったので、溝を掘ってもらったことでマツも成長しやすくなったと思います!

マツを探すのに一苦労…

マツを探すのに一苦労…


すごくきれいな溝ができました

皆さん汗だくになりながらの作業でした


15日のボランティアの日は午前176名、午後126名で行いました。
約180名という、これまでにないほどの大人数での作業になりました。
この日のために鎌やスコップを買い足したほどです。
多少雨が降りましたが、曇りの時間が長く涼しかったため作業しやすい気候での作業でした。
つぼ刈りは5ha、溝切りは140m進みました。
人数が多いこともあって、ものすごく作業が進みました!
つぼ刈りした場所は、雑草が多くなかなか手強いところでした。
ツルマメがそこかしこに生えていて、ツルマメを取るのが大変でした。
ツルマメがたくさんあったので、何かしらに使えないかなと考えたのですが、
あまり美味しくないとのことだったので、利用方法を模索中です。
ツルマメの利用方法を思いついた方は教えてください。
いつもボランティアには地元の方だけでなく全国各地の方がいらっしゃるのですが、
15日には九州から参加してくださっている方もいました。
半日かけて来てくださったそうです。ありがとうございます!
九州の方々の話す、東北ではあまり聞かない博多弁や九州弁が新鮮でした。
「〜と」や「〜たい」という方言がとても可愛かったです。
午前午後トータルで200人を超える参加者でした

今までで一番多い参加者でした


ここ数年で九州もそうですが、全国各地で災害が多発していますね。
ボランティアの方の中で、「普段は遠くにいるけど実際に名取に来て震災の被害の様子を肌で感じたから
年に数回ボランティアに参加し続けている」という方がいらっしゃいました。
普段ニュースで災害があった地域の様子を見ますが、やはりどこか実感がなく、
自分には関係ないと思ってしまうことがあります。
ですが、実際にその地域に行ってみないとわからないことは山ほどあるため、
これから機会があれば色々なところに行って現状を知っていきたいなと思いました。
次のボランティアは10月6日です。
名取に実際に来て東日本大震災の痕跡と、どのように復興の道を歩んでいるのかを肌で感じていただけたら嬉しいです。

「新鮮をウリに、自分で作った卵は自分で売る」
「生産者に価格決定権がないのはおかしい」
「なにかにこだわらないとブランドはできない」
9月16日、宮城県白石市の有限会社竹鶏ファームさんを訪問させていただいて
経営者の方たちから伺った、なにより印象に残った言葉。

「東京から帰ってきて一生懸命勉強しました」と専務さん。私も同じようなものです。共感しました

「東京から帰ってきて一生懸命勉強しました」と専務さん。私も同じようなものです。共感しました


「来客視察からアイデアが生まれる。あとは実行するかどうかだけだからね」と社長さん。私ももっと心掛けたいと思いました

「来客視察からアイデアが生まれる。あとは実行するかどうかだけだからね」と社長さん。私ももっと心掛けたいと思いました


視察目的は、ボランティアの日参加と、養鶏の勉強のために宮城に来たオイスカ職員で、
マレーシア人のグレゴリー氏の研修のため。アレンジ役の林広報室長のお供で。
林室長の考えを聞き、6月末の愛知出張で諸々を確認。ぜひ宮城にと考えました。
http://www.oisca.org/blog/?p=25496

グレゴリー氏は、2011年以降、サバ研修センターと中部日本研修センター(豊田市)で研修。
2016年から中部センターに赴任し、養鶏研修の責任者です。
6月に出張したときは、ほとんど話をする機会はありませんでしたが、宮城で再会し、
初めて少しづつ胸の内を聞きました。
オイスカという職場、海岸林プロジェクト、そして林業という業界・・・
そう置き換えてしまう私は、彼とは全く別角度のことに感銘したかもしれません。
でも、同じ時間を過ごし、中部センターの養鶏、そしていつかマレーシアでも・・・
そういう思いは十分共有できました。指導するとかではなく、一緒に学びながら結果を出す。
これが国際協力の醍醐味。オイスカの良いところ。そんなこともこの機会に思い出しました。
お客さんと密着。売り方もいろいろ。「どこに、だれに、どう売るか。やり方次第」。6次産業には簡単に手を出さない

お客さんと密着。売り方もいろいろ。「どこに、だれに、どう売るか。やり方次第」。6次産業には簡単に手を出さない


週明け、本部でのお昼ご飯は、グレゴリーさんが用意してくれた
中部センターの新米と自慢の卵で卵かけごはん。
食に関して超保守的ですが、生まれて初めての挑戦。
世界3大珍味と思っていたナスに続いてあっさり乗り越えました。
宮城では日向養豚に続き、また忘れられない新たな発見がありました。
関心の幅を広げてくださった竹鶏ファームの皆さん、ありがとうございました。
異業種から学ぶ。僕らの現場もそういう場になれれば。

今年は今年の下草刈り

2018年9月20日( カテゴリー: 現場レポート )

植栽地70haの下草刈り、2年に1回の道刈り、ニセアカシア・葛の薬剤枯殺・・・
プロ2チームとボランティアともに完了の目処が立った。
今年は名取市海岸林全長5㎞がクロマツでつながった大きな年だが、
私自身の達成感としては、こちらの方がやや上回る。
9月末と10月初旬は、余裕をもって全体の総点検に充てることができる。
雑草の出方は毎年同じではないという事ははっきりしている。
土壌によって異なり、植栽後の年数によって出る草も異なり、もちろん天候も左右する。
今年の展開を占いながら、6月には発芽直後のツルマメ抜き取りから始める。
7月は異常なまでの酷暑、過去8年で最少降水量の名取。
草の出方は明らかに遅く、ツルマメの繁茂も鈍らせた。
2017年植栽地の林床のクローバーは枯れ、過去8年最多降水量の8月を経て、9月には元通りに。
2018年新植地17haには「猫じゃらし」などイネ科植物が急増し、薄茶色の草原と化した。

プロによる下刈1回目後。名取市海岸林北端から1㎞地点 撮影:2018年8月25日

プロによる下刈1回目後。名取市海岸林北端から1㎞地点 撮影:2018年8月25日


下草刈りも、それらすべての状況に応じる。
今年は70haに下刈面積拡大。彼岸が完了時期に変わりない。
とくにプロに徹底したのは「刈高は力枝の下から」という点。
地際から刈るのと、力枝が出ていれば良いというのではスピードが違う。
ボランティアにも、場所に応じ、ターゲットの雑草に応じ、お盆前後で指示を変えた。
お盆後は、広範囲に斑状の「クロマツに覆いかぶさって光を奪っている雑草だけ」に絞り、
例年以上に、力枝の存在を意識してもらい、縦にも横にも「刈り過ぎ」を抑えてもらった。
「横から見るとマツが見えなくても、上から見れば見えればいい」
「冬の間、雑草を蔵王おろしからの寒風害防御に使う」と説明した。
お盆前の姿から急変。マルエツ労組55名に雑草多発地帯20m×700mを再度進んでもらう。撮影:2018年9月10日

お盆前の姿から急変。マルエツ労組55名に雑草多発地帯20m×700mを再度進んでもらう。撮影:2018年9月10日


中央の帽子の男性は「指導者」。オイスカ宮城県支部会員の大槻さん。指導者ですら探さないと分からないほど草が伸びた。こういう場所こそ刈らねばならない。撮影:2018年9月10日

中央の帽子の男性は「指導者」。オイスカ宮城県支部会員の大槻さん。指導者ですら探さないと分からないほど草が伸びた。こういう場所こそ刈らねばならない。撮影:2018年9月10日


草の繁茂が鈍った分、上半期から溝切り(排水路)を進め、従来のM・Sサイズに加え、
2016年植栽地に、造成当時のLLサイズを700mほど集中的に、一部は新設できた。
想定以上の進み具合。2015年植栽地南西端や、2017年南西端の難所もほぼ解決。
植樹祭520名を除き、これら「保育のためだけに」1,500人のボランティア。
10月6日の「総点検完了」まで、あと250人。今期は仕事量はピーク。年間最多人数も更新確実。
全員が充実感をもって帰ってもらえるよう、最後まで落ち着いて進めてゆきたい。

初めての現場体験

2018年9月19日( カテゴリー: 現場レポート )
中部日本研修センターのグレゴリーです。
センターでは養鶏を担当しています。
(普段の作業はこちら
今回研修の一環で、「海岸林再生プロジェクト」を訪問しました。
多くの場面でオイスカスピリットを感じることができました。
9月14日(金)にはANAグループの皆さんと一緒に作業をしました。
草刈りをしたり、水を流すための溝を掘ったり。普段からセンターで
農業をしているため、私はこのような作業は慣れています。
でもボランティアの皆さんはたいへんだったのではないかと思います。
DSC_5176
全国から集まってきた皆さんとたくさんコミュニケーションを
取ることができました。でも最初は、皆さんは私のことを日本人だと
思っていたようで、特別に声をかけてきてはくれませんでした。
一緒に作業をする中でコミュニケーションを深めることができました。
15日(土)にもANAグループの皆さんと作業をしました。
天気はくもり時々雨。作業の途中で雨が降ってきてたいへんでした。
それでもボランティアの皆さんは我慢してずっと作業を続けました。
ほかのグループの皆さんは12時前に作業を終えてお昼休みに入りましたが
こちらのグループの皆さんは1時近くまで作業をして、お昼ご飯も遅くなりました。
皆さんは本当に作業をがんばったと思います。おつかれさまでした。
私もがんばって溝を掘りました!

私もがんばって溝を掘りました!


今回の研修はとてもよかったです。将来、このような研修をセンターの
スタッフや研修生にも参加してもらえたらいい経験になると思います。
「海岸林再生プロジェクト」は今のためではなく、将来、未来のためのものです。
プロジェクトについてはセンターの地元、豊田推進協議会の皆さんが毎年
ボランティアに行っていますから、報告をよく聞いていましたし、写真もよく
見ていました。でも実際に現場に行くとのではぜんぜん違いました。
こんな広い場所の仕事は終わりがないようにも見えます。でもここには
たくさんの人が集まってきています。ボランティアや森林組合の人たち。
いろいろな立場の人たちが、心を一つにして取り組んでいけば、すぐには
終わることができなくても、少しずつ時間をかけて進んでいくことができます。
本当にいい経験をさせていただきました。機会があればまた行きます。
いつも応援します。ありがとうございました。

広報室の林です。

最近、年を取ったなぁと感じることが増えてきました。
例えば…と例をあげたらキリがないぐらい。

そんなときに、とっても“若い”あるものを見て、ちょっとびっくり。

これ、真新しい防風柵。
木のお肌がツルツルで白い!
DSC_5108
一方こちらは2014年からここにある防風柵。
DSC_5117
風雨にさらされ、色もだいぶ黒くなってきています。
中には少し力をかけるとバキっと折れてしまいそうなものも。

我が身を重ねた今にも朽ちそうな防風柵。
ただの防風柵ではない存在に感じられるようになりました。

先日は、一定期間を経た防風柵の撤去について話題になり、
「誰が解体作業をするのか」「解体後はどこに運び出すのか」等々
検討課題が多くあげられていました。

クロマツの苗を潮風から一所懸命に守ってきた柵が、
クロマツが育った途端にお荷物であるかのように語られてしまうことが
なんだか気の毒に思えてきました。

山から間伐材として切り出され、海岸では立派に防風柵という
お役目を果たした彼らが、ただの産業廃棄物として扱われるのではなく、
最後まで何か違う形で役に立ってくれるように考えたいものです。

ただクロマツが大きくなることだけを考えるプロジェクトではないのですから。

作業後に防潮堤に上り、海を眺めるのが恒例となっている。
通称「たそがれタイム」。

みんな思い思いに写真を撮ったり、若者は海に向かって走ったり。
DSC_5005

それを「若い人はいいね~」と眺めるおじさんたち。
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若い人は1日働いても走る元気がありますが、
多くのおじさん、おばさんが作業の後にしたくなるのは……
これ。長靴からの解放。
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ほら、ここでも、あそこでも。
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その気持ち、よぉ~く分かります。
でも一日履いていた長靴はなんだか臭いそうで、ちょっと人前では脱ぐ勇気が私にはないのです。

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