【観察日記】再・旅立ちの時
こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
旅立ちしそびれて居残っていたクロマツたちが、いよいよ出発です!
今回はきちんと見送りしました。
たくさん写真も撮りました。
19本すべての背丈も測りました。
アブラムシが付いているのも確認しました・・・・・ん??
19本ある中で頂芽がいちばんツヤツヤしていて、今年はぐーんと伸びるだろうと期待させるマツだけにアブラムシが付いているのです。アブラムシにとっても美味しそうに見えるのかな??
アブラムシが原因で黒く変色するすす病になってしまうようですが、吉田いわく「海岸は風が強くてアブラムシもいなくなるから大丈夫だよ~」とのん気なことを言っています・・・本当に大丈夫かな? 苗は19本しかないので、1本いっぽんに目が行き届くのですが、35万本のお世話をしている吉田にとっては大きな問題でもないのかもしれません。
マツノミドリハバチマツノミドリハバチマツノミドリハバチの幼虫が大量発生し、葉っぱが食べられるという被害を乗り越え、元気に大きくなってくれてありがとう(*^^*)
ダンボールにコンテナごと苗を入れ、出荷さながらです。
吉田の運転の車に乗せて、名取へ向けて出発しました。
東京とは違う名取の寒さと風に耐えられるかな・・・心配はつきません。
海岸林担当の鈴木です。
4月4~5日、2人の子どもを連れて久しぶりに名取に行ってきました。
子どもたちは宮城に行くことをとても楽しみにしています。
この春休みは、塾の春期講習やら野球の練習やら部活やらでうまくスケジュールを合わせることができなかったのですが、この2日間だけぽっかりと予定が空きました。
年末年始にも帰省していない浜松の実家に久しぶりに顔を出すか、宮城に行くかと迷ったものの、子どもたちのリクエストにより宮城行きに決めました。
子ども達にとって宮城はちょうど1年ぶり
娘は、松島で食べたホヤと牛タンの美味しさが忘れられず、
息子は、新鮮なお刺身がのったお寿司をまた食べたく、楽天の試合も楽しみに、そして去年海に苦労して投げ入れたオケがどうなっているか気になり
それぞれに楽しみにしていることがありました。
子ども達の楽しみはさておき、
私が2人を宮城に連れて行きたいと思うワケは、
クロマツの成長を自分の目で確認して欲しいこと、
自然を肌で感じることができ、心を開放することができること、
何より、日常生活では接することのない大人と接することができることです。
去年は再生の会の方と一緒に作業をさせていただきました。
プロジェクトでお世話になっている松島森林総合の佐々木さんのお宅に伺い、原木からシイタケを収穫させていただきました。
そして、今年はボランティアの大槻さんとイラストレーターのico.さんと一緒に作業をすることができました。
2人は社交的ではなく自分から話しかけるようなことはないので、大槻さんもico.さんも気を遣って話しかけてくれました。。ico.さんは、私も小さい頃は人見知りだったから~と愛嬌のない2人をあたたかい目で見守ってくれていました。
親としては本当にありがたいことです。
色々な方とふれあうことができる宮城、
でもこうして親しくさせていただけるのは、日頃からコミュニケーションを持っている吉田のおかげだなぁと思います。
社交的ではない2人の子は吉田のことを親しみを込めて「よしちゃん」と呼んでいます。
もしかしたら2人にとって、奇想天外で何が飛び出すかわからないよしちゃんと一緒に過ごせることがいちばんの楽しみなのかもしれません。
何回かにわたり、宮城ブログを連載しますのでおつきあいください。
【番組名】NHKワールドジャパン プラグイン・ニッポン
『Sharing the Restoration of Coastal Forests with the World』
国際協力NGOとして、プロジェクトでは「ECO-DRR(生態系を活用した防災・減災)」を念頭に
JICAによる政府職員研修、オイスカ海外現場職員、報道関係など、60ヵ国以上の方を
受け入れてまいりました。番組では、当プロジェクトが目指していることと、
海外現場との関わりが紹介される予定です。
番組紹介ページがNHKサイトにアップされましたのでお知らせします。https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/radio/plugin/201904040600/
(現在は告知のみで番組はお聴きいただけません。
4月4日以降、同じページで音声が配信されます)
【放送日時・聴取方法】
2019年4月4日(木)
14:15~14:30(R2・ラジオ第二放送<英語放送・AM>
・初回放送から1週間、ネットで音声配信
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/radio/plugin/201904040600/
・ページ内にある「Language」から言語を選択すると、
ほかの16言語でもお聴きいただけます。(日本語はありません)
宮城県第1回防災林検討会に出席
3月22日、宮城県庁での第1回防災林検討会に出席しました。
出席者は東松島~山元町までの4市3町担当課と、宮城県緑化推進委員会、
仙台市森林アドバイザー会、宮城県森林インストラクター会、
わたりグリーンベルトプロジェクト、オイスカ。
仮)みやぎ海岸防災林・森林づくり管理方針骨子案について県から説明。
実質2年あまり後の「(県全体)協議会」設立に向け、この委員で準備が
進んでいくことになります。続いて、各自治体・団体が各地区の状況を
簡単に報告・情報交換。市民からの理解促進や、管理に関する悩みが
共有されました。私自身にとっても、情報が得られました。
国による管理技術ガイドラインの検討も延長協議されております。
宮城県では、この検討会、将来は協議会によって、県内の連携を図ることになります。
名取市では、すでに実質3回開催した「5者会議」が現場最前列を担います。
必要なシステムが整ってきました。
宮城県の海岸防災林再生は、2018年からの10ヵ年ビジョンでも
「防災・減災」に資する重要施策と、明確に位置付けられたことが
他県と大きく異なります。
ちなみに、県内の海岸林再生750haのうち、今年度で75%植栽完了。
来年度は残り20%、2020年度で残り5%を実施予定とのことです。
3月20日、新潟市朱鷺メッセでの「第130回日本森林学会」に参加しました。
『津波に対する減災を目的とした「多重防御」の一翼を担う海岸防災林造成の
ための生育基盤盛土の現状と課題 -「樹木根の成長と機能」共同シンポジウム-』
(主催:森林総合研究所)での発表のために。
「名取市海岸林の復興現場における樹木の生長と施業の現況および今後の課題」
と題して30分。
当日は5時起きで、シャワー浴びて、コーヒー淹れて。
部屋の隅っこで、ブツブツ発表の練習。(家族からは不審がられ)
清藤先生と佐々木統括と打ち合わせも十分し、まずまずのものができたな・・・
行きの道中、プレゼン映像を先生に最終確認してもらうつもりでした。
そこまでは我ながら本当にカッコよかった。
2018年度のモニタリング報告の「口開け」は、このシンポジウム!
これもカッコよかった。
でも、発表データをUSBにバックアップするのを忘れた。
新幹線「MAXとき」。先生と駅弁を食べて、パワポを動かし始めると・・・
重たかったんでしょうね。うまく動かず、マズイものを押してしまったようで。
二人で「システムの復元」というのに格闘。雪景色は一切見れず・・・
開き直るしかないと完全に思いました。(よくあるパターン)
別な手段を取ろうと、本部の和代さんに緊急支援を頼む電話。
その直後にシステムが復元。ですが、発表データは消えており・・・
シンポジウム前の1時間、猛烈に作り直し。
でも、描いていた通りの筋書きの映像回復には至らず・・・
「人工盛土は、地中の滞水が最大の問題」
「降った雨の8割は林外に排水したい」
「盛土は柔らかければいいというわけではない」
これは伝えたので、最低レベルの責務は果たしましたが。
振り返るとこの数か月、タイ最北部と南部、フィリピンルソン島北部への、
長めの海外出張も加わり、正月含めて気が休まりませんでした。
詰めが甘い発表でしたが、やっと峠を越したとホッとしています。
帰路、オタクの休日は新潟の海岸林ではなく、長岡の河井継之助記念館、
山本五十六記念館、長岡戦災資料館をハシゴ。河井継之助が主人公の「峠」
(著:司馬遼太郎)は高校時代から何度も読んだ本。いろいろ思ってウルウル。
長岡土産は「常在戦場」という言葉。

広報室の林です。
先日ボランティアの日にゴミ拾いをしました。
その時思い出したのが「浜名湖クリーン作戦」。
私が2011年3月まで勤務していたオイスカ高校は
浜名湖のすぐ横に位置しており、毎年6月の第1土曜日には
地域の方や保護者も一緒に全校で浜名湖やそこに注ぎ込む花川の
清掃活動に参加していました。
これは浜松市が呼びかけているもので、地域全体で浜名湖を
きれいにしようと6月の第1日曜日を「浜名湖クリーン作戦」の日と
定めているもの(オイスカ高校含め、近隣の学校も日曜日ではなく
土曜日に活動していました)。
今回の名取でのゴミ拾いも、市が準備した袋にゴミを入れましたが、
浜名湖でも同様に市が袋を準備してくれていました。
粗大ごみや不燃ごみも大量。
浜名湖でもタイヤなど不法投棄されたものを回収するために
軽トラックが出動していました。テレビなんかもあったような……。
ゴミ拾いだけではなく、川岸に茂った草を刈ったりもしました。
名取でも市をあげて海岸美化の日を設けて、
学校や各種団体、企業がみんなで参加できるように
なったらいいなぁとゴミの山を見ながら考えていました。
でも、まずはゴミの投棄がなくなることを願います。
球春 ~県立名取北高校野球部~
3月23日、選抜高校野球は今日開幕。その日に楽しみにしていた若い衆。
県立名取北高校「野球部」27名と監督さん・部長先生・教頭先生。
「高野連からも地域活動に参加しようという勧めがあり、教務主任の先生に
相談してみたら、よくある活動と違い、しっくりくるものだった」と監督。
学校からの最短距離の閖上に作業場所を設定し、教頭先生と待っていると、
復旧工事が進む荒野の向こうに、乗車予定の市内巡回バス、それを追いかけ、
「蔵王おろし」に乗って爆走の自転車組。勢いがある。
閖上植栽地で集合。チームとしての動きのテンポもいい。
指示する前に自転車は横に倒して駐輪。風で倒されるのが分かっている。賢い。
「なにこれ?」「ひっでーな」
名取市民の森の前、大人が捨てていったグレープフルーツをまざまざと見る。
「海に来たのは2年ぶりです」と2年生。
今日も蔵王おろし。二つのカンプウ(寒風・乾風)。砂煙も雪も舞う。
「詳しいことは後回し。仕事場所はここから500m先。マツの間を歩いてきて。
枯れてるのを見つけたら抜いてみて。理由は後で。作業の目的に関係あるから」
最初は恐る恐る歩く。しばらくすると走りだす。
作業は、3月16日のボランティアの続きの溝切り。抜群の見本がある。
(最初だけは)恐る恐るスコップをふるう。「豪快に行こうぜ」と見本を見せる。
言いたいことが通じた。作業が大胆になった。
おっきな声でガンガン歌いだす。音楽もかける。完全に筋トレ。
「お前ら渋いな。ラインナップが俺らの世代」(Queenとか)
「昔から作業は歌いながら、楽しくやるんだ。手が動けばいい」と監督。同感。
「野球と同じだぞ。声かけあって、邪魔しないよう、効率的で安全な距離を
取って、溝のレベル・幅を見ながら、狭いところ、浅いところを攻めるんだよ」
元々コミュニケーション力がある。1年生は黙々と。2年生に引けを取らない出来。
チーム全体は、「休憩終わり」と言わなくても仕事を始める。
「月1回、チームで来たいんですけど、いいですか」(何回も言われました)
「甲子園に出てからね」「野球が優先」(何回も言いました)
彼らは午前中は練習、午後は移動と実質2時間みっちり。40m完成。見事な仕上がり。
恒例の「黄昏タイム」。蔵王おろしを背に、砂浜ダッシュ。走りながら一人脱いだ。
何人も脱いだ。男はやっぱこれだよね。寒くないね。
「地域のために何か役に立ちたい」と主将。
監督さんに言われて、嬉しかったこと。
「私、生物の教員なんです。説明を聞いていて、授業で使えることがたくさん」
活用を考えてみたいと。野球部発、生物の授業着。嬉しい偶然。
実現したら、教科での活用は9年目にして初。菌根菌、土クラゲ病の話もしました。
あの監督さんと一緒、生徒さんと一緒に考え、研究し、管理にも役立てたいです。
不法投棄とか、山火事防止(花火・BBQ禁止)などのアイデアが湧きました。
今年は、ボランティアの宮城県民率が増えることは確実。5割は超えるでしょう。
名取市区長会連合会や、東北随一の自動車整備学校からも、お申し出あり。
部員全員と握手して別れました。
都合がついたら、夏の予選、応援に行きたい。
JR名取駅写真展は、3月29日(金)午前中まで開催
JR名取駅東西ギャラリーでの8回目になる「写真展」に立ち寄りました。
展示物の準備は、本部の鈴木和代さんと、地元出身のイラストレーター
icoさんの力作。設置作業は、地元オイスカ会員の大槻さんが浅野さんと。
どう考えてもインパクトのある展示。
筆に気持ちが込められた手書きの文字、写真以外にもイラストがたくさん。
私は3回見に行きましたが、いつも足を止めてくれる人がいる。
先日、「木を植えるときにしか人が来ない」「市民に親しまれる方法が
浮かばない」というような会議での発言を聞きました。気持ちはわかります。
ですが、誠意を込めて努力を続けるしかないとあらためて思います。
展示は残り数日。29日(金)午後、いつものように大槻さんが
我々に代わって撤去してくださります。
月曜日もう一度、各方面に連絡しまくって、なんとか見てもらおう。
広報室の林です。
先日のボランティアの日、お昼ご飯を食べていたAさんの
おにぎりがファミリーマートのものだったのを見逃さなかった私。
すかさず「ベルマークがついているのでください!」と声をかけました。
オイスカではベルマークを回収し、海外の子どもたちの
森づくりを支援しています。年間100万点ほど集まります。
1点=1円ですから100万円!
コツコツ集めることが大事。
生茶にもついているため、生茶のペットボトルを持っている
ボランティアさんを見かけると声をかけさせてもらっています。
そんな私がこの日見つけたベルマークがもうひとつ。
それは、ゴミ拾い作業終了後。
それぞれが拾ってきたゴミを分別している際、
ありました! ファミリーマートのおにぎりのパッケージ。
わかりますか?
221円の左に半分破れかけのベルマークがついているのが。
2点ゲット!
コツコツこれからも集めていきます。
ベルマークを見つけたら
「ベルマークください!」と声をかけさせてもらいますので
ご協力ください!
広報室倉本です。
少し前のことになってしまいましたが、先日15~16日にかけて、久しぶり(国際協力ボランティアで来て以来半年以上ぶり)に名取の現場を訪れました。
それでもまだまだ記憶に新しく、名取駅に着いた時もむしろ、帰ってきたなあ…!という気持ちになりました。そしてさらに、駅でまず目についたのは、連絡通路で開催中の海岸林再生プロジェクトの写真展。本部事務所ですでに一部見ていましたが、展示されている様子を見ると、迫力あります!

反射で見づらいですが、一面にドーンと海岸林コーナーが広がっています
↓特にこの手形のマツ!↓
このブログでも度々この写真展について紹介がありましたが、みなさまはもうご覧になりましたでしょうか?展示は今月29日(あと数日!!)まで行われていますので、お近くにお越しの際はぜひご覧ください!
そして翌16日朝。少し風はあるものの比較的暖かく過ごしやすい気候の中、今年初のボランティアの日がスタートしました。

念入りにストレッチしてから、いざ溝切へ!
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