緊急事態宣言の延長…
こんにちは、浅野です。
ステイホーム週間、ゴールデンウィーク終わりましたねー。
私はとことん家にいました。笑
最後に名取の海岸に行ったのが11月のボランティアの日なので、
約半年名取に行っていないということですね…。
こんなに行かなかったのは初めてなので、身体がなまってしょうがないです。
ゴールデンウィーク中に発表のあった緊急事態宣言の延長。
特定警戒都道府県以外の県では、各市区町村の判断で外出自粛を緩和する地域もあるそうですが、
依然、県境を越えての外出は控えるように、ということは変わらなさそうです…。
今の状況が続くようであれば6月のボランティアも難しいかもしれません。
ただ、宮城県はすでに緩和を表明しており、小規模イベントについては感染防止策を徹底したうえで
開催をしてもいいということを県民向けに発表しています。
https://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/791180.pdf
もちろん、だからボランティアができますいうことではありませんが、
宮城県民限定のボランティアの日の設定など、ちょっと希望が出てきたかなーと思っています。
現時点では6月以降は未定ですが、5月14日の専門家による再評価を受けてから
再度検討し、18日の週の早い段階でホームページ・ブログでお知らせします。
早く名取で皆さんに会えることを祈っています。
くれぐれもご自愛くださいね。
東京本部苗の観察日記 ~播種から2年~
育っていくのに伴って、チラホラ見られるようになってきたのが、「枝おろし」とか「裾払い」と言われるもの。
上から見ると枝と枝が接して「鬱閉」、林内に入るのは確かに難渋します。私は慣れてるので何とも思いませんが。枝がなるとスッキリ感とか、やった感があるのかもしれません。
オイスカと再生の会としては、裾払いする考えはありません。しかし、名取の内陸防風林(共有林)でごく一部の地主さんが、ビニールハウスの通気性が悪いからだと思いますが、進めてしまいました。暑くてたまらなかったのだと思いますが、断りなく伐るのは、厳密にいえば森林法上の問題もあります。しかし私たちにとってのもう一つの問題は、鋸を入れる位置。
「幹際から歯を入れる杉・ヒノキと違い、マツの場合は幹から20㎝は離さないと、腐りが入る」と佐々木統括から何度となく聞いています。杉とヒノキも同じではありません。したがって、死に節をつくらないためにマツならではの切断位置があるはず。専門家の方は「20㎝?!」と驚いていました。「日本海側では積雪の影響があるので裾払いしたい理由は納得できる。宮城は雪がない」とも。マツの死に節については、造園業の方に聞くと良いかもと言われました。昔、宮城も岩手も、裾払いという工種はなかったはずです。津波のとき、「倒伏」ではなく、岩手などは根元での「幹折れ」が大半だったそうですが、高い位置での幹折れ個体には腐れが入っていたそうです。
以前、静岡県内で、まだ2mにもならないマツが裾払いされていました。市役所に訳を教えてもらってみると、「我々も驚いたんです。地元の方が勝手にやってしまって。見栄えが悪いと言って・・・。その方も反省してました」と。
とにかく、無駄な仕事はしたくない.
育苗場で卵を産むの?
4月上旬の育苗場。手前の砂利と雑草のあたりに10日間ずっといたのが・・・
↓ どこでしょう?
さらにズーム。
コチドリと言うそうです。
「ハマチドリとか、勝手に命名してました」 (吉田)、「スズメだと思ってた~」(再生の会Kさん)
この下の写真は、去年、一昨年撮った写真。作業道のど真ん中で子育て・・・(親はよく「擬態」を見せてくれます)

以前、海岸林の現場で撮影
でも名取事務所は、例の「新入り」(黒猫)の行動範囲。ダメだろうな。
ちなみに、4月26日読売新聞朝刊によると、この鳥、8月頃、中国・台湾の水田などで羽を休め、越冬地として「フィリピン南部の田んぼ・畑・果樹園など」に渡るという研究結果が科学誌に掲載されたそうです。「(日本での)産卵では人が入りにくい川沿いなどを選ぶのではないか」と書かれていましたが、名取では僕らの目の前の、変な場所を選んでいます・・・名取事務所とか、作業道のど真ん中とか。堤防の向こうのどデカイ砂浜がいいんじゃないの?
こんにちは
海岸林担当の鈴木です。
まだしばらく名取の現場に行かれない日々が続きそう
こんなに長い期間、宮城に行っていないなんて!
今年の植栽地はツルマメ草の繁茂地でないといいなぁ
去年、一昨年の植栽地はツルマメ草を取らないと、ひどいことになりそうだなぁ
ボランティアのみなさん元気にしているかなぁ
企業や団体のボランティアの申込みはキャンセル続き・・・はぁ
と、隣の席でため息をついている現場が大好きな浅野
こんな情勢になり、海岸林スタッフは、現場でボランティアさんにたくさんの元気をいただいていたことに気付かされます。
飛行機まで使って遠くからでも来てくれる
作業がきつくても何度も参加してくれる
助け合いながら作業をしてくれる
そんな、たくさんのボランティアさんに支えられての活動
あらためてありがとう!
これまで現場でいただいたたくさんの笑顔のエネルギーを、
こんな時だからこそ、みなさんにお届けします。
いい顔してますね!!
Stay Home!
Keep Smile!!
海岸林担当の鈴木です。
ご近所の家のジャスミンがとても芳しい香を放っていました。
1週間前には固いつぼみだったのですが、淡いピンクの花を咲かせ、心を和ませてくれました。
先日、NHKラジオの「子ども科学電話相談」を聞いていたところ、
「花はどうしてきれいな色をしているの?」
という男の子からの質問がありました。
改めて、「どうしてきれいな色をしているの?」と言われて考えた答えは
「人の目を楽しませるため」と思ったのですが、植物学的には、
「きれいな色をしていることで、虫に見つけてもらいやすくなり、花粉を運んでもらうため」
植物専門の先生がそう回答していました。子孫を残すためなのですね。一方で、ブタクサなど緑色で目立たない花は風で花粉を運んでもらうため、目立つ色でなくていいのだそうです。
では、クロマツはどうだろう?
風で運んでもらっているのかな?
風で運んでもらっているならば、雌花は頂芽のてっぺんについていて、雄花は離れた下の方についているのはなぜだろう?
雄花が上にあった方が飛びやすいのではないだろうか・・・??
緑化技術顧問の清藤先生に伺ってみよう!すぐにお返事くださいました。
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「樹木はほとんど風です。風を利用して花粉を飛ばし受粉受精しています。マツの花粉は2つの羽根(花粉胞)を持っていて、かなりの距離を稼いで受粉します。なぜ雌花が上で、下に雄花か、その理由は、自家受粉による自家不稔を防ぐためです。花粉の落下で受粉しないように。樹木はほとんど他家受粉、すなわち他の花粉をもらって受精して種子をつくります。
もちろん、自家受精でごくわずか種子も出来る場合がありますが、中身のない種子、発芽して枯れる、以上な形態の苗・樹木ができます。マツは99%が他家受精で子どもをつくっています。ですから、樹木は自由恋愛をかなり謳歌している植物ということで、貞淑なカップルの植物ではありませんね。ちなみに、男知らずの植物もあるのですよ。セイヨウタンポポ、ドクダミなどは処女生殖です。でも、日本のカントウタンポポなどは虫媒で他家受粉させてもらってゴールインです。
紹介お見合い結婚ですね。」
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おぉ!
マツは自由恋愛をかなり謳歌している植物なのか!!
こんな見方をしたことがなかったので、かなり新鮮でおもしろいです。
樹木がほとんど風で花粉を飛ばすということは、風の強い海岸沿いに植えられるということは、マツが子孫を残すという意味ではかなりプラスということになるのでは?6月ごろになると、あの海岸林の一帯は、結婚相手を探してさまよう花粉だらけなのか~
マツオタクには程遠いなぁと改めて思います。