海岸林のパンフレットやレポートなどのイラストを手掛けてくださっているico.さん、
8月に発行した「KAIGANRIN REPORT」の四コマ漫画は反響が大きく、
「すごく良くできてるけど、誰が描いたの?」という声もありました。
ico.さんはイラストなどを手掛けてくださっているだけでなく、
ご自身で「molico」というチャリティショップのサイトを立ち上げ、すべてオリジナルで制作した一筆箋やカード、Tシャツなどを販売し、売上の50%をプロジェクトにご寄附くださっています。
購入してくださる方のみでなく、サイトを通じて多くの方にプロジェクトを知っていただく広報も兼ねてくださっていて、本当にありがたいと感謝!感謝!!です。
プロジェクトへの寄附受付が2021年3月末で終了するため、最後の追い込みとして「2021年カレンダー」で貢献しようと、大量に印刷してくださったようです。
ico.さんご本人からブログ原稿をいただきましたので紹介します。原稿をマンガにしてしまうところがすごいです!
まさかico.さんがパソコンからぬーーーっと飛び出してくるとは!(^^)!
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<カレンダー仕様>
○一部税込1,000円
○2ヶ月毎6枚バラ+表紙2枚、A5サイズ
○送料一律140円。ショップ内の購入金額2,400円以上で送料無料
※ご注文時に「海岸林ブログみた」と備考欄に記載頂くと、
特典として海岸林の風景を描いた一筆箋をプレゼント
ご注文、お待ちしております!
来年は現地でお会い致しましょう!
ico.
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種に注意!!

2020年11月10日( カテゴリー: 現場レポート )

こんにちは、浅野です。
先日のブログで松葉に注意というアナウンスをしましたが、もう1つ注意しなくてはいけないものがありました!
それはなにかというと…
無題
ただの草にしか見えませんよね。この雑草の名前はアレチヌスビトハギといいます。
なぜ気を付けないといけないかというと…
D
こうなるからです。近寄ってみると…
D
ズボンにびっしり。
このアレチヌスビトハギは種子に細かいかぎ状の毛がたくさんあり、ちょっとでも触れると服に
くっついてきてしまうのです。調べてみると原産は北アメリカで1940年ごろに日本に侵入したもので
繁殖力が旺盛、群生して他の草花の生えている場所を奪うそうです。
また、太い地下茎があるのでたとえ地上部を刈ったとしてもすぐに再生するやっかいな雑草らしく、
ツルマメ同様、実が出来た後に刈ってしまうと、種が下に落ち、かえって増えてしまうことがあるそうです。
この相当やっかいな雑草が植栽地には結構生えています。くっついた種子を取るのも一苦労です。
3日のボランティアの日にも多くのボランティアさんがやられました。
ホテルに帰って一生懸命取っていたボランティアさんも…。
D
このとき久美子さんが使ったのはホテルのルームキー。
手で払っても、掃除機で吸っても取れませんでしたが結構ガシガシ取れました!
もし、たくさん付いちゃったら試してください!
どんな素材の服にもくっつきますが、ニットや綿素材よりはウィンドブレーカーなどのツルツルした素材のほうが
まだマシなので、くっつきにくそうな服を着てご参加ください!!

オイスカ東京本部・総務部の高橋です。
11月2日~3日、海岸林ボランティアに参加しました。
今回初めての参加で、海岸林の植林地面積の広さに驚きました。
1日目は、高松北高校の学生さんと一緒に溝堀をしました。
さすが高校生、皆さん体力があるのであっという間に目標としていたエリアの作業を終えることができました。
しかも、皆さんとても仕事が丁寧で綺麗!
作業終了後にオイスカにエールを送ってくれ、その清々しさに思わず涙がこぼれました。
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2日目は、ボランティアの皆様とモニタリング調査をしました。
スーパーボランティアの大槻さんと同じチームで作業を行い、
大槻さんの身のこなしの軽さにびっくり!
3メートル以上ある松の林の中をどんどん進んでいく。
「大槻さん何処にいますかー」と何度も叫びました。
私も、年を重ねてもこうありたいと思いました。
2日間、たくさんの方と交流が持てとても濃厚な時間を過ごすことができました。
また機会を作ってぜひ参加したいと思います。

強敵現る

2020年11月8日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。
現場でツルマメに匹敵する?新たな敵を発見!

このツルが、2mぐらいにまで成長したマツに絡まっていました。

 
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警戒すべきはこの種子。
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開けてみると……
CIMG5990
中に入っていたのはこんなもの。

CIMG5991
しばらく置いておくと乾燥して綿毛がフワフワと飛び始めました。
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ツルマメのように種子がはじけ飛ぶのも怖いけど、
こんなふうに綿毛で飛んでいくということは……想像するのが怖い。

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見つけたのはサイクリングロード沿い。
来年はツルマメに加えて、このツルとも戦うことになるかも!?

私では無理!

2020年11月7日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。
浅野の報告通り、臨時ボランティアの日はモニタリングを実施。
私のチームメンバーは何とも心強い男性陣たち。
CIMG5944
左からベテランボランティアのIさんとEさん、
そして右端はオイスカ四国研修センタースタッフのデニスさん。

デニスさんが樹高を測り、Iさんが根元をノギスで測ります。
Eさんはそれを記録していきます。

CIMG5920

根元の太さを測るIさんが時々「うわ~なんだこりゃ」と声を上げます。
この写真では分かりませんが、根元にマツの葉などが堆積して
全く根元が見えなくなっていたりして、結構大変。
しかも1ヵ所で50本の苗木を測定するのですから、
しゃがんで立ってを繰り返し、50回のスクワットをしていることになります。

CIMG5940

こんな高さになると、Eさんもデニスさんの測定に協力。
Eさんが地面にメジャーの先端を固定した後、デニスさんが測定。

CIMG5942

チクチクをものともせず根元に頭を突っ込むIさんとEさん。
私なら躊躇してしまいそう。

2m近くにまで成長したマツの樹高を測定するデニスさん。
ちびの私には到底届かない高さです。

どれもヘタレの私にはできそうもない作業。
結局、私がしたのは、測定値の記録と写真の記録のみ……。

皆さん、どうもありがとうございました!

臨時ボランティアの日レポート

2020年11月6日( カテゴリー: 現場レポート )

こんにちは、浅野です。
11月3日(火・祝)にボランティアの日を開催しました。
今年初ではないかというほどいい天気でした!
臨時で募集をかけたのに24名も参加してくれました。
作業はモニタリング調査。今までは1年に1日だけだったのですが、
マツも成長してきていて平均樹高が2mを超すプロットは調査に時間がかかるということで
今年から調査を2日に分けて行うことにしました。
調査は樹高と根元径を測るというもので、今回は4人1組に分かれて6班で活動を行いました。
1人は樹高を測定、1人は根元径を測定、1人は記録、もう1人は交代要員です。
(しゃがんで測るので結構腰に来ます…)
D
1プロット50本で29カ所、すでに広葉樹の調査は終わっていたので残りは27カ所。
リピーターの方も多く、スムーズに進みました。
D
おかげ様で20カ所の調査が終わり、平均樹高が2mを超す7カ所を残すのみです。
2mを超す場所は根元径ではなく胸高直径(120㎝のところ)を測りますが、
中に入って行くときに顔に松葉が当たったり、下手すると目に入ったりすることもあります。
前のブログにも書きましたが、参加される方は防チクチクを徹底してご参加ください!

今の現場で見られるもの

2020年11月5日( カテゴリー: 現場レポート )

広報室の林です。

夏の間こんなにツルマメが茂っていてボランティアさんに
ご協力いただき抜き取り作業をしていた現場。
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今はエノコログサとセイタカアワダチソウが茂っていました。
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CIMG5924

サイクリングロードが完成したため、
サイクリングを楽しむ家族の姿が多く見られます。
成長したクロマツの中で作業をしていると彼らの姿は見えなくても
楽しそうな声が聞こえてきます。

海岸林がこんなふうに家族の楽しい思い出をつくる場になるって
ちょっと素敵なことだなぁと作業をしながらうれしくなってしまいました。
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少年に「何周目?」と聞くと「4周かな」と。
1週約4㎞のコースを4周も……元気だなぁ。

このサイクリングロード、白線にいろんな生き物が……。
CIMG5932赤とんぼがたくさんいました!
なぜ白線上に?と思うほどみんな白線上にいました。
赤いところにいても見えないだけ?

こんなに近づいても逃げない。

CIMG5935

ほかにも多くいたのは、かわいいこの子。
踏みつぶされている子もたくさんいました……
CIMG5930

上はペットボトル。
サイズ感、分かりますか?

CIMG5931

冬目前の現場は、夏とはまた違った表情です。

黒澤式稲作法

2020年10月29日( カテゴリー: 現場レポート )

先日、海岸林の視察に来た中部センターのスタッフがまたブログを書いてくれました!
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オイスカ中部日本研修センターの筑田明生です。
有機農業をやっているので病害虫の防除にはいつも苦労しています。
自然物由来の物を農薬代わりに散布したり、防虫ネットを張ったり、
一番大事なのは良い土作りをする、といった事が基本です。
古い資料を読むと自然の物をうまく活用した農法が紹介されています。
1950年代の黒澤式稲作法ではアオミドロの退治に若い松葉(松ヤニ)を利用していたそうです。
稲にアオミドロが絡みつくと成長をさまたげます。
先日、海岸林プロジェクトを訪れた時に吉田部長から現場を案内して頂いていた時にそんな事が話題になりました。
植林地では排水の為の溝堀や、風や飛砂から松を守る対策がとられています。
マツノザイセンチュウには抵抗性品種を植えることはもとより、たき火をすると
土くらげ病菌が活性化される事も教えて頂きました。
農業でも畝の高さや排水によって生育に良好な環境を作りますし、
病害虫の防除には耕種的(病害虫抵抗性品種)、物理的(防虫ネット)など様々な方法があります。
具体的な共通点を現場で見る事が出来ました。

いろんな役に立つみたいです

いろんな役に立つみたいです

広報なとりに掲載されました

2020年10月23日( カテゴリー: 本部発 )

広報室の林です。

名取市の「広報なとり」のトピックとして海岸林の再生について
取り上げたいということで、国(東北森林管理局仙台森林管理署)で2ページ
オイスカで2ページを使ってこれまでの取り組みや将来の海岸林の姿などを書かせてもらいました。

読者はもちろん名取市民が中心ですから、これまで関わってくださった市民の皆さん、
そしてこれからどんな作業に市民の協力が必要かということをメインに書かせてもらいました。
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といっても、分かる人には分かるのですが、現在使っているパンフレットの内容そのもの。
別に手抜きをしたわけではなく、パンフレットに伝えたい内容がそのまま書かれているということ。

市民の皆さんに親しみを持ってもらえるように名取市出身のイラストレーター
ico.さんのイラストをまた使わせてもらっています。ico.さんいつもありがとうございます!

仙台森林管理署の執筆部分も含め、PDFでご覧いただけます。

「広報なとり」

また、名取市のホームページでも全ページご覧いただけます。

ぜひご一読くださいませ!

海岸林視察レポート

2020年10月22日( カテゴリー: 現場レポート )

こんにちは、浅野です。
10月10日のボランティアは中止となってしまいましたが、前日からオイスカ中部日本研修センターのスタッフが
家族で視察に来ていました。そのスタッフからレポートが届いたので、お届けします。
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はじめまして、オイスカ中部日本研修センターで農業研修の担当をしている筑田明生です。
海岸林再生プロジェクトの視察に行って来ました。
10月10日(土)のボランティアに参加させて頂こうと、張り切っていたのですが
前日に「雨の為中止」になってしまいました。しかし吉田部長と浅野さんから「案内してあげるからいらっしゃい」とのやさしいお言葉を頂き、家族4人で行って参りました。
私は現在、農業をやっていますが、林業に興味を持っていた時期もありました。
オイスカ開発教育専門学校在籍時、フィリピンの海外研修で池田広志先生に植林プロジェクトの調査を進められ、
オイスカや政府が行っている植林プロジェクトの事を調べた事がきっかけでした。
その時、プロジェクトを主導する人によって森の姿が変わるのを見て、考えがまとまらず、なかなかレポートが書けなかった事を今回思い出しました。
自然の中で遊ぶのが好きだったので、農林業に興味を持ち将来の仕事にしたいと思っていたのですが、様々な要因(目的?)を持った人工造林は目前の問題を解決しながら百年先を見通した、大きな責任が伴う仕事なので、自分にはとても想像が出来る範囲の話ではありませんでした。
「予習してから来るように」と吉田部長からアドバイスを頂いたので、「よみがえれ!海岸林」を最初から読みました。vol.9に佐々木統括の「技術者の顔と経営者の顔、両方を持つことが大切」という言葉がありました。そういう方でないと出来ない仕事だと思います。
前日入りで予定を組んでいたので、9日(金)は空港から名取事務所へ直行して現場へ案内して頂きました。子ども達はお花を摘んで遊んでいましたが、浅野さんからお話しを聞かせて頂きながら、うわさのツルマメの抜き取り作業をさせて頂きました。
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その後吉田部長と合流し、試験的に植林している広葉樹の生育調査に同行させて頂きながら、更に詳しい話しを聞かせて頂きました。雇用を生み、林を造る。生物の多様性にも配慮が必要。松林の景観を「人が厳しい自然との共生の中で作り上げてきた文化的景観」と言う記事を読みましたが、その通りだと思いました。

樹高と根元径を測ります

樹高と根元径を測ります


10日(土)は雨でしたが森林組合の方が作業をしていたので、ほんの少しお手伝いさせて頂きました。子ども達は吉田部長と一緒に応援してくれました。
植付をさせてもらいました

植付をさせてもらいました


震災から10年ほど経った今も、まだまだ震災の影響は色濃く残っているようでした。名取のプロジェクトを視察させて頂く事は素直に楽しみでしたが、複雑な少し緊張した気持ちで訪問しました。震災遺構荒浜小学校の1年生の教室を見て、小学校1年生の長女は津波の大きさに驚いていました。
今回はGo toキャンペーンの恩恵に預かり、仙台うみの杜水族館へも行くことが出来ました。思考を凝らしたイルカショーでは、スタッフの懸命な姿に感動しました。「復興を象徴する水族館」のコンセプトをしっかり感じることが出来る場所です。
自分は中山間地で農業をしています。近年では温暖化の影響か害虫の発生や作物の生育状況にも変化が現れています。持続可能な自然との付き合い方の大切さを日々身近に感じています。
水田や畑も先人が行ってきた区画整理や水路、農道整備の上に成り立っています。今回の訪問で海岸林も自然に成立したものではない文化的景観である事を認識し直しました。これからもこのプロジョクトを通して皆が海岸林の役割を理解し、守り続ける方法を学べる場所になるだろう、と感じました。

2025年11月
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